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藤沢 ピックアップ(PR)

公開日:2026.01.01

インタビュー
認知症と向き合う、支え合う

 超高齢社会を歩む現代において、「認知症」はもはや特別な病ではない。誰もが当事者となり、また家族として向き合う可能性を持つ、日常の延長線上にある課題だ。認知症を防ぐため、進行を遅らせるため、共に生きるためにできることは何か。医師、歯科医師、薬剤師の3人に話を聞いた。

認知症の介護は頑張りすぎずに

 認知症患者のご家族に私がよくお話しするのは「患者の心に入り込み、理解をして介護することの大切さ」です。薬や治療による症状の改善には限界があり、徐々に状態が変わりゆく患者に周囲がどう接してあげられるか。「介護は合わせ鏡」と言われる通り、患者が生き生きしていれば、介護が上手くできているという証です。つまり、介護の良し悪しが患者の状態を左右するのです。

 また、健常者側の常識で考えてしまうと、悩みや苦しみが尽きず、自らを追い込んでしまいかねません。患者の心の中に入り込み、理解をし、穏やかに支えてあげることが、症状の軽減にもつながってくるのです。

 また、デイサービスを利用することも効果的です。人との会話や交流、作品を作ったり、ゲームを楽しんだりすることは良い刺激になります。さらに症状が進んだ場合は、施設への入所も躊躇せずに検討すべきです。頑張りすぎる介護は、家族の疲弊やストレスが過大となり、患者本人のためにもなりません。認知症の介護で重要なのは安心・安全。100点満点を目指すのではなく、家族の時間も大切に息抜きをしながら、できる範囲のことを実践していく心構えが大切なのです。

認知症の支援は社会全体で

 認知症は誰もがなりうる病気で、打ち明けることにためらいや恥ずかしさを感じる必要はありません。また、認知症の介護に携わるご家族だけで悩むのではなく、周囲や地域社会、各支援制度を利用するなど、関係者で協力し支えることが重要です。薬局にも相談窓口があります。薬だけに限らず、認知症などどんな事でもお気軽にご相談ください。薬剤師も普段から対面できていると、様子の違いや体調の変化、認知症の初期症状に気付ける場合もあります。

 私は在宅支援で患者さんと接する機会が多いですが、認知症でも一人でできることはありますし、できることはしてもらう姿勢が大切です。薬についてもしっかり理解し服薬できる人もいますし、お薬カレンダーに収めておけば忘れずに飲める人もいます。また、患者の気持ちに寄り添った会話も心掛け、ヘルパーさんと連携して少しでもご家族の負担を軽減できるよう支援しています。

 認知症予防の一つが、人とのつながり。人と話したり、交流したり、脳トレで頭を使うことも大切です。また、藤沢市のいきいきサポートセンターで、体操やゲートボール、ダンス等の健康づくり、認知症講座も利用するとよいでしょう。

認知症予防に重要なのは「歯」

 認知症と歯の関係性について、「歯が多く残っている高齢者ほど認知症になりにくい」ことが最近の研究で報告されています。80歳になっても自分の歯を20本以上保つ「8020運動」が始まった平成元年当初は、その割合は10人に1人程度でしたが、2023年に厚労省が発表した調査によると達成者は51%に。歯が20本以上ある人と比べ、歯がほぼ無く入れ歯も使用していない人の認知症発症リスクは1・9倍と言われています。また口腔機能を維持することも認知症予防において重要で、かむ力や飲み込む力が低下するオーラルフレイルへの対策も求められています。

 歯周病もアルツハイマー型認知症のリスクを高める可能性があります。歯周病は年を重ねると全員がかかる病気だと私は考えていますが、正しい歯みがき習慣や歯科医による定期的なメンテナンスで、その進行を遅らせることができます。

 普段の食生活も認知症と関連性があるとされ、医師や薬剤師と連携し患者さんの健康を支える歯科医も増えています。

 藤沢市歯科医師会では、医師会・薬剤師会と合同で、3月12日(水)に市民公開講座を行います。ぜひご来場いただき、健康にお役立てください。

藤沢市医師会 藤沢市歯科医師会 藤沢市薬剤師会

TEL:0466-22-3041
TEL:0466-26-3310
TEL:0466-22-8664

https://fujisawa-med.com/ https://www.fda8020.jp/ https://fujiyaku.org/

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