戻る

八王子 トップニュース社会

公開日:2018.05.24

伊藤シェフ 世界大会へ
パティシエ 日本代表に

  • 南大沢にある自店「パティスリー・メゾンドゥース」で作業をする伊藤さん

  • 店頭に貼りだされた金賞受賞作品の大型ポスター

  • 【右】作品の写真を見る石森市長(左)と伊藤さん/【左】八王子商工会議所も訪問。田辺隆一郎会頭(左)に報告した

 南大沢にある洋菓子店のオーナーシェフ、伊藤文明(ふみあき)さん(38)が来年1月にフランスで開催される世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に日本代表として初出場する。大会は洋菓子製菓の技術を競うもの。伊藤さんは18日、石森孝志市長を表敬訪問。石森市長は大会での活躍に期待を寄せエールを送った。

アメ細工部門 「長年の夢」

 伊藤さんは3月に都内で行われた国内選考会の「アメ細工」部門で金賞に輝き、世界大会への出場を決めた。

 アメ細工は砂糖を熱し、飴状になったものを、様々な形にする製菓技術。伊藤さんはホテルの調理部門で洋菓子の製造を担当していたとき、先輩の作業を手伝ったことがきっかけで親しむようになった。

個人店で初

 世界大会、国内選考会とも2年に1度の実施。選考会で伊藤さんは前回銀賞、前々回は入賞圏外だった。これまで金賞受賞者は大手メーカーやホテルのパティシエが多く、「個人店」としては伊藤さんが初めてという。

 金賞に選ばれた伊藤さんの作品は自転車をテーマとしたもの。高さは125cmで、重さは約15kg。「砂糖のかたまり」(伊藤さん)だそうで、大会では7時間の制限時間で作られた。「気負い過ぎて。終わったら歯に穴が開いていました」と笑って振り返った。

 世界大会は「お菓子のワールドカップ」とも呼ばれており、22カ国の代表が集まる。日本勢は過去3回の大会で続けて銀賞を受賞している。

 大会では日本選考会の「アメ細工」「チョコレート細工」「氷彫刻」部門でそれぞれ金賞の3人がチームを組む。直径120cmの円テーブルに3つの作品を組み合わせ、評価を受ける。制限時間は10時間。審査員は22人。見た目だけでなく、仕事ぶりなども評価点の対象になる。伊藤さんらは現在、作品テーマを検討中で、「世界の誰が見てもわかるもの」をめざす。「出場は長年の夢でした。出るからには世界一になりたい」と意気込みを話した。

5年前、南大沢で開業

 愛媛県出身の伊藤さんは横浜のホテル、新宿の洋菓子店に勤務後、渡仏。帰国後は国立にあるICHIRINでシェフパティシエを務めるなどした。2013年に「パティスリー・メゾンドゥース」を開業。数々のコンテストで受賞歴がある。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

八王子 トップニュースの新着記事

八王子 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS