前へ「ワクワク」原動力に

　○…昨年９月から、設立準備を進めてきた。ＡＩの進歩などにより15年後には、現在ある仕事の４割は無くなってしまうとも言われる今、未来を見据え共に学び、成長していける会に、と軸足を定めた。異業種の若手社長らが集まる会。「志の高い人の集まりにできれば。『ぜひ加入したい』と言われる場所に」。不安より、わくわくする気持ちが抑えられない。

　○…明神町を拠点に、不動産業などにあたる会社の社長に昨年就任。「会社の未来」を見据え、新しい事業を、と世界各国を飛び回る日々を送る。「新しいことに挑戦することは楽しくてしょうがない。そのために勉強することも」。仕事に生かすため身につけた資格は30を超え、「”できない”言い訳をつくりたくないんです」と。学びが「今」をつくってくれている、と考えている。

　○…小学生の頃、クラスメートに無視をされた経験が今に生きているという。なぜ自分が――。自身を見つめ直し、友だち一人ひとりと話しをすることで仲直りへとつなげていった。「周囲のせいにするのは簡単。常に原因は自分にあると学びました。まわりとのコミュニケーションを深めていくことの大切さも」。”イケイケ”のイメージのなかに潜む「冷静な目」はここから生まれている。

　○…40代にして”おじいちゃん”。孫と遊ぶことが息抜きのひとつになっている。ただ、３人の娘たちには手厳しい。相談を受けると必ず現実の厳しさを伝える。「挫折しても強い心で乗り切ってもらいたいんです。後悔しないように」。いつか南国で農業をしたいね――。夢と語りながら、新しい品種を生み出し広めていく、という具体的なプランが既に頭にある。そんな「先を見通す」目で、八王子の「若手」を引っ張っていくつもりだ。