東京都内のそば屋などで構成される「東京都麺類協同組合」は昨年末、加盟店が取り扱う蕎麦粉を8割使ったそばを「東京二八そば」としてブランド化することを発表。「江戸っ子に馴染み深いもの。広まってもらいたい」と担当者は話し、同組合に名を連ねる八王子蕎麦商組合の一部店舗も2月下旬以降から提供を始めようと準備を進めている。
二八そばとは、蕎麦粉が8、つなぎの小麦粉2の割合で調理されるそばを指し、今の主流と言われる6対4のものよりも、そばの香りが高く、歯ごたえが良いとされる。
都麺類協同組合は、このそばを使用した東京二八そばをブランド化することでそばへの関心を高め、加盟店の集客アップにつなげたい考えをもっている。
「加盟店舗が二八そばをつくり希望すれば東京二八そばと名乗れる仕組み。江戸っ子に馴染み深いもの。広まってもらいたい」と担当者は話し、東京二八そばを提供している店舗が一目で分かるように共通の、のぼりや看板をつくり加盟店に活用してもらう方針という。
一部店舗で
都麺類協同組合に名を連ねる八王子蕎麦商組合(市内23店舗)もその流れに乗ろうと計画を立てている。
まず取りかかるのが、勉強会の開催。八王子の組合加盟店舗のなかには機械で6対4のそばしか打ったことのないところがあることから、手打ちではなく、機械でも二八そばを打てるようにするための勉強会を来月、開くのだという。
八王子蕎麦商組合の加藤敬一組合長は「加盟店の共通メニューができたことは、そばの魅力を再認識してもらうための良い機会になる。2月下旬以降にもメニューとして加えてくれる店が出てきてくれれば」と笑顔で話し、「当組合店舗はそれぞれのおつゆにこだわりをもっている。多くの方に各店オリジナルのおつゆで東京二八そばを楽しんでもらえるようになってもらいたいね」と東京二八そばの誕生を歓迎している。
ただ、二八そばは麺ののびが六四などと比べると早く、出前に向かないことから、市内で東京二八そばを食べられるのは一部店舗にとどまると思う、とも。組合員の一人は「二八は香りがあって、そば本来の味を楽しめるもの。ブランド化するのは良いことと思う」と笑顔をみせ、看板メニューとする店も出てくるのではと話している。
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