市の観光PR特使であるバンド「フラチナリズム」が昨年9月に市に寄贈した食育ソング「いただきます」に対して、このたび、市の子育て応援企業に認定されている有志がプロモーションビデオ(PV)を制作した。
♪当たり前のように寝て起きて食べて生きている ♪僕らは命の上に立っている―。「いただきます」は食事ができることへの感謝の思いが込められている。今月9日に石森孝志市長を交えて市長公室で受領式が行われ、このほど完成したPVが披露された。
PVは給食が作られる現場や泥まみれの農作業の様子など、食事が子どもたちに届くまで、どのような工程があるのかわかる内容。撮影は市内の学校や保育園、農家など10カ所で行われたそう。映像では高月の田で歌うフラチナリズムや子どもたちの笑顔が挿入されており、見た人からは「感動した」「子どもでもわかりやすい歌詞の中に重要なメッセージがある」などの声が聞かれた。
作る所に人がいる
PV制作は市の要望を受けて市内の「子育て応援企業」の有志が応えたもの。子育て応援企業は、子育て家庭へのサービスを提供する企業が登録する制度。現在、112社・190事業所が登録されている。今回、その中から医療法人永寿会(西寺方町)、医療法人社団CSDSななくに歯科(七国)、合同会社TONTON(八幡町)、八王子市農業協同組合(椚田町)、有限会社 小田原屋(横山町)、有限会社村田石油(大楽寺町)の6団体が協力。市内の制作会社「八王子ジャーニー」(中町)がプロデュースした。
ななくに歯科の深沢宗主さんは「一市民としても素晴らしい企画ができたと思う。八王子の子どもたちのために力を注いでいきたい」と話した。小田原屋の森朋永さんは「保育園などで魚を解体する所を見せることもあるが、それを見てから『魚が食べられるようになった』という子もいる。食が作られる現場に『人』がいるということを伝えるのは大切」などと話した。
1月下旬公開
PVは1月下旬から動画サイトで配信予定で、市はホームページにリンクを張る。また、CD500枚を市内の保育施設、幼稚園、子ども食堂などに配布する。
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