神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2020年2月13日 エリアトップへ

余剰パン フードバンクへ 市内工場 月2〜300パック

社会

公開:2020年2月13日

  • X
  • LINE
  • hatena

 関東一円にパンを提供している市内の大手工場がフードバンクへ余剰になったパンをゆずる取り組みを始めた。フードバンクとは企業などから寄贈された食品を、必要としている団体などに無償で提供する活動(組織)。提供を受けるフードバンクは「パン工場から、これだけの規模の支援を受けるのは初めて。とてもありがたい」と話した。

宅配パルの専門

 宅配組織「パルシステム」(生協)のパンを専門的に製造している(株)パルブレッド(大和田町)では、昨年の8月から一般社団法人フードバンク八王子(中町)に、余剰になったパンを提供している。

 フードバンク八王子は市内に3つあるフードバンクのひとつで、市内17

の子ども食堂をまとめる「八王子食堂ネットワーク」の事務局も務めている。今回の支援を働きかけたのは市内でこども食堂に関わる女性で、女性は子ども食堂への提供がスムーズにいくようにとも考えフードバンク八王子に声をかけた。

子ども食堂へも

 同社ではフードバンク側の必要数に応じて月に200〜300パック程度の余剰パンを用意する。フードバンク八王子が余剰パンを取りに来るのはこれまで月に2回だったが、今月からは3回に増えたそう。

 余剰パンはフードバンク八王子で月に2回ある食料の配布日で配れるほか、同ネットワークを通して月に2回、市内の子ども食堂へ提供されている。

 同社は関東周辺の1都10県の組合員(約150万人)に対し、月に50万パック以上のパンを提供している。原秀一社長は「パンは焼き上がってからでないと品質が確認できない。製造過程で袋が破れる恐れもある。一方で注文数分は確実に作らなければいけないので、1%程度の余剰が発生する」と話す。

 余剰パンは従業員に無償で提供するほか、それでも余る分は生協の養豚場で処分する。そのため、ほぼ廃棄はゼロだという。「パンは食べるのに調理の必要はありませんし、保存に冷蔵庫も不要です。子ども食堂では特に菓子パンが喜ばれているようです」。余剰なパンを有効に使ってもらうことについては「ありがたい」と話した。

理解に感謝

 「とても理解のある方。実際に我々の活動を見に来てくれたりもしました」。フードバンク八王子は原社長に感謝する。2016年にスタートした同団体にとってパン工場からの支援は初めてで、しかもここまでの規模も今までにないという。「われわれのフードバンクに訪れるのはシニア男性が多い。料理をしない人がほとんどなので、すぐに食べられるパンはとても助かっている」と喜んだ。

八王子版のトップニュース最新6

「八学」が準優勝

⾼校男子バスケ大会

「八学」が準優勝

全国16校がしのぎ削る

4月18日

「ごみ少ない街」で連覇

八王子市

「ごみ少ない街」で連覇

リサイクル率は2位継続

4月18日

ハチオウジゾウ 故郷へ

ハチオウジゾウ 故郷へ

化石 発見者が市に寄贈

4月11日

スノボ全日本で優勝

難波空良さん

スノボ全日本で優勝

手術乗り越え 来季プロに 

4月11日

文化庁 100年フードに

八王子のふるさと料理

文化庁 100年フードに

地域で継承する食に認定

4月4日

「座談会」で悩み共有

市内子育て支援団体

「座談会」で悩み共有

活動認められ文科省表彰

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

八王子版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook