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公開日:2020.05.14
マスクでつなぐ絆
裁縫内職 施設に謝礼
介護施設や障害者福祉施設に布マスクを作ってもらう企画が市民の有志団体の発案でスタートした。医療関係者などにマスクが届くようにする。製作者の施設へ謝礼を渡すことで経済的な支援につなげる目的もある。
介護福祉関係者
「はちおうじ絆プロジェクト」と名付けられたこの取り組みは、認知症への理解を求めてリレーをする「RUN伴(らんとも)プラスはちおうじ」の実行委員会メンバーらが中心となって企画された。本来なら今年の秋には6回目となるイベントが開催されるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止に。「何かできることはないか」とSNS上の会話からこの取り組みが生まれたという。
メンバーには介護・福祉の関係者が多く、「介護事業所は、感染を恐れて利用者が減少している」「福祉作業所では仕事が減っている」などの声を聞く中で、「内職」可能なマスク作りを提案した。「どこも大変だと思いますが、まずは身近な人たちを支援したい」と代表の佐々木大輔さん。市内の事業所や個人など約100人が参加しており、今月中にも第1弾が完成する予定。目標は1000枚だ。
いつか思い出に
マスク1枚につき100円の謝礼を渡す仕組みで費用はイベント運営費の繰越金を利用する。地域経済への支援も考え材料は田口織物工場(大楽寺)と衣料のイツミヤ(八幡町)から購入した。しかし、一部は無償で譲ってもらえるなど「支援するつもりが、逆に応援してもらえた」そう。作ったマスクは八王子市社会福祉協議会を通じて必要な人に届けてもらう。「RUN伴と同様、事業所の枠を超えてみんながつながることに意味がある」と佐々木さん。「コロナが終息したあとも、マスクの製作に携わった人たち、マスクをもらった人たちの心にずっと残るプロジェクトになれば」と話す。
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