例年５月に開催されるワインイベント「サンヴァンサン八王子」の実行委員会（吉見直高実行委員長＝写真／フランス料理ＳＣＥＮＥ（シーン））は、参加する飲食店の支援を目的とした食事券をインターネットの特設サイトなどで販売している。コロナ禍で厳しい状況の店舗の売り上げプラスになればと企画されたもので、「完売」となる好評ぶりだ。※５月８日取材
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ワイン催し参加店
４月20日に販売を開始すると、用意した１万円の食事券（１万１千円分）１００枚が３日間で完売。急遽、第２弾の追加販売をしている。
サンヴァンサンは八王子駅を中心とした飲食店でワインめぐりを楽しむイベントで、２０１３年にスタートした。今年も５月17日に開催を予定していたが、コロナ禍の影響で延期となっている。
一方、外出自粛要請などに伴い、飲食店が置かれる状況は依然として厳しい。吉見さんは「金銭面はもちろん大変だが、こちらはスタンバイＯＫなのに来店いただけない状況も辛い」と訴える。
いずれ行く「約束」
吉見さんらはイベントの延期を決めると、「仲間」である参加店の支援になるようにと食事券の販売を企画。食事券は対象の全25店舗で利用できるものと各店舗のみで利用できるものの２種類がある。後者の売り上げは券の使用を待たず、事前にその店に還元される仕組みになっている。第１弾が売り切れたことについて吉見さんは「全く想定になかった」と驚きつつ、「来てもらえるようになったら、楽しんでもらえるよう準備をしたい」と今後を見据える。購入した人は「コロナが落ち着いたら行く。その約束をさせてもらったようなもの」と話した。
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