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八王子版 公開:2020年6月4日 エリアトップへ

発ジャパン 中小企業と世界をつなぐ 10社でベンチャー 活動1年

経済

公開:2020年6月4日

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左から発ジャパンの新谷取締役、鈴木社長、社員のジャック・チェンさん、メイベリン・ガルシアさん、山川ティファニさん
左から発ジャパンの新谷取締役、鈴木社長、社員のジャック・チェンさん、メイベリン・ガルシアさん、山川ティファニさん

 市内の中小企業10社によるベンチャー企業「(株)発ジャパン」(中町)がスタートして1年が経った。中小企業に国際競争力を養うノウハウを提供する。2月には約20社を集めアイダホ(アメリカ)へのビジネスツアーを行うなど精力的に活動している。

若手経営者が出資

 同社は八王子商工会議所(サイバーシルクロード八王子)が開催する次世代の経営者育成プログラムを経た若手経営者による10社が出資して、2019年に立ち上げたベンチャー企業。日本の中小企業が苦手としているという「開発」「マーケティング」「資金調達」を扱う。日本ではなじみが薄いが、相手先企業と共に歩む「アクセレーター」と呼ばれる業種だ。商議所担当者によると「実際に海外展開のために行動している中小の社長がその経験をもとにサポートしている。それが最大の特徴」とし、今後企業の生き残りにはグローバル化が必要とされるが、「言葉の壁などで最初から諦めてしまう所もある。彼らは『できない理由』の払拭を手伝ってくれる」と話す。

 同社社長の鈴木隆史さんは起業の理由を「メンバーの業種は製造業、OA機器、商社、リフォームなど。発ジャパンの業務は違う分野なので独立した企業にした。質の高いサービスを提供し、利益も出すため」と話す。

国際競争力高める

 国際競争力を高めることが同社の目的。「海外で人材を獲得しても、日本の働き方に合わせてしまっては新しい発想は生まれない」とまずは経営の意識改革が必要と説く。同社が行うのは人材斡旋ではない。現地の一流大学まで出向きインターンシップを通じてマッチングしていく、そのサポートだ。「不安を抱え踏み出せない企業の力になりたい」。なお、同社の社員全員が外国籍を持っており、非正規を含めて6人が国内外で働いている。

 2月に行われたアイダホツアーには、国内の約20社が参加した。行政関係者や州知事と会談したほか、海外から同地に来て躍進している企業の視察などを行った。取締役の新谷文彦さんは「現地を肌で感じてもらうことの意義は大きい。自社を俯瞰的に見ることができるようになる」と話す。

 商議所担当者は「自社の将来に不安を抱えながらも行動できない企業に、彼らは貴重なノウハウを提供できる。最終的には日本の中小企業の自立・継続・発展を促すことになるはず」と話す。

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