八王子市では中学3年生の部活動の成果を発揮する機会として8月17日から「八王子市長杯3年生交流大会」を開催している。本来ならその集大成を見せる場となる夏の選手権大会などが新型コロナウイルスの影響で中止となっており、それに代わり「有終の美を飾ることができる大会を」と、市中学校体育連盟が中心となり企画した。出場する選手は「大会ができて一安心。悔いが残らないようにやりたい」と話した。
コロナで中止 選手「悔い残さず」
交流大会は、3年間の部活動の成果を発揮する機会を失った中学3年生のため、今年度に限り設けられた。実施種目は野球、陸上競技、ソフトテニス、硬式テニス、サッカー、卓球、剣道、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、ソフトボールの11種目。開催期間は8月17日から2021年3月まで。会場は市内のスポーツ施設や学校施設となっている。
「両立」大変に
「活動ができなくなった春先はショックでした。昨年秋の大会の結果が良く、春、夏へと意気込んでいたときだったので」。打越中学校(打越町)野球部の今野賢一顧問はそう振り返る。その後、6月にこの大会の話を聞きほっとした。「3年生がいい形で終わることができれば」
ただ、通常なら3年生は「部活を卒業」している時期。今も続けていることで学業への支障も否めない。「ほとんどの子が夏期講習へ通いながら。両立が大変そう」とも話した。
それでも選手の思いは高ぶっている。「やるからには上をめざしたい」と同部部長の北川遥生(はるき)さん。開催決定以降、ここを目標に練習を重ねてきた。公式戦は昨年秋以来というが、「家族も喜んでいる。悔いを残さず、思い出になるようにがんばりたい」と力を込めた。
同部は、8月29日は同中グラウンドで、30日はダイワハウス球場で試合をした。
文化部も検討
なお、市では文化部活動についても3年生が積極的に参加できる発表の機会を保障するための検討をしている。
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