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八王子 人物風土記

公開日:2020.09.10

公益社団法人東京都八南歯科医師会の会長になった
菊田 高行さん
国分寺市在住 68歳

同じ職業の1チーム

 ○…幼児期や学校での歯科検診、休日診療所での勤務など、市民生活と近い場所にあるのが「歯科医師会」だ。八王子、日野、多摩、稲城各市の歯科医師で構成され、会員数約280人。6月から都内最大の会を束ねる。「複数の市で1つの歯科医師会を組織しているのは、うち以外だと西多摩くらい」。規模が大きいからこその強みもあると考えている。

 ○…父親が国家公務員だったことから子どもの頃は首都圏での引っ越しが多かった。性格は「内向的」だったという。「だから今、歯科医師会で多くの人の前で話せるのが不思議」。東京医科歯科大学に進み、「一生の友人」もできたという。「当時は器の大きい先生も多かった」。ある夏の日に、授業に出ず皆で海へ出かけたことも。「周りは将来、同じ職業になる人間ばかり。色々な思いを共感できる」

 ○…卒業後は病院の口腔外科などで働き、「おかげで色々な疾病が見れた」。開業に際して妻の実家があるめじろ台を選んだ。当時は子どもの患者が多かったと振り返る。「自分も歯科医院も、街と一緒に歳を重ねてきた。変わらないのは街並みだけ」。また、「歯科材料」も昔とは比べ物にならないほど良くなっているという。「患者さんが口を開けていなければいけない時間も短くなった」とこの30年ほどの変化を挙げる。

 ○…「会として地域の方の口腔内の健康を守りたい」。啓蒙の成果もあり「子どもの虫歯が減っている」ことと「高齢になっても自分の歯が残っている人の増加」などを実感している。一方、「高校を卒業したら定期的な歯の検診がない」ことが課題。一層の意識向上が大切と考えている。同じ志の歯科医師が集まる会だからこそ、「できる」と確信している。

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