マルベリー東京パイロットクラブの会長を務める 川西 てつ江さん 明神町在住 79歳
奉仕 言葉に導かれ
○…全国的に「鉄不足」言われた1941年に生まれた。名前は「てつ江」だが、バレーボールの試合では「名前の割には弱そう、と相手に驚かれることもあった」と笑う。市内の奉仕団体で23年前からボランティア活動にかかわってきた。現在は会長として、「健常者と障害者の垣根をなくしたい」と社会に訴える活動に力を入れる。
○…生まれは金沢。ハーモニカ好きの父と、童謡が大好きな母に育てられ、自身も歌うことが楽しみだったという。八王子へ来たのは、結婚した夫の転勤がきっかけ。子育て中は娘と2人で美術館によく行ったことが思い出に残っている。夫はもの静かで一つの意見にこだわらず「あんな考え方もある」と柔軟に捉えるところが魅力だったと回想する。
○…その夫が52歳の若さで亡くなった。何も手につかないほど気持ちが落ちこんだ。そんな時、友人から「外へでたら」と誘われた料理教室で、偶然国際マルベリークラブの倫理規約を目にした。性差に関係なく社会貢献することや、「高めあう」といった一連のメッセージに心を奪われたという。思えば、出張が多かった夫から、「海外ではよく女性がボランティア活動に勤しんでいる」という言葉を耳にしていた。「子供の手が離れたら、自分の活動を」という長年の思いもあり入会した。
○…脳関連の障害をもつ人と開く発表会が、毎年の楽しみだという。連続で参加する団体が、年を重ねるごとに年々上達していくのだと笑顔で話す。会長の仕事である例会用に書く文章をまとめるのには一苦労というが、「大切に思っているパイロットの信条を、まもっていきたい」と前向きだ。「みなさんにフォローしてもらっています」
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