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公開日:2020.10.15

八王子ラーメン 40店を紹介
有志団体 ガイドブック改訂

  • 左から八麺会のメンバーの久保田保久さん(久保田鉄鋼(株))、改訂されたガイドブックを持つ田島さん、門脇大輔さん(クリープ(株))

 八王子市内で「八王子ラーメン」を扱う店舗を紹介したガイドブックが5年ぶりに改訂された。ガイドブックは、八王子ラーメンを通じて地元を盛り上げようとする有志の集まり「八麺会」が制作しているもの。メンバーは「ここまで情報を網羅したものはないと思う。食を通じたまちおこしができれば」と話す。

2万部発行

 ガイドブックはA3変形MAP・両面カラーで、折りたたんで持ち運びやすいようになっている。市内で八王子ラーメンを提供する合計40店の店舗情報、そのマップ、そして八王子ラーメンの定義や歴史を記載。2万部を印刷し10月中旬から下旬にかけて各店舗や市内の一部観光スポットに設置する。同じ内容を見ることができるホームページも更新する。

 八麺会は市役所の職員を中心に「ラーメンで八王子を盛り上げよう」とする愛好家の集まり。「仕事としては限界がある」と2003年、一市民の活動として立川寛之事務局長(市福祉部)を中心に結成された。現在は市職員10人と会社経営者ら5人の合計15人で構成されている。

 ガイドブックは05年に作り今回は15年以来、3度目の改訂となった。「ここ数年で新規店がだいぶ増えました。中には閉店してしまったところもある」。そんな状況を鑑み、昨年末から更新の準備を始めた。

店主の喜び励みに

 これまで通り、メンバーが手分けをし一軒一軒に参加を呼びかけた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大もあり作業は順調ではなかった。その対応にあたる市職員もおりメンバーの市行財政改革部の田島宏昭さんは「本当にしんどかった」と振り返る。ただ、店舗の取材に回る中で「やっとうちに来てくれた」と喜ぶ店主もおり、励みになったそう。「ネットで情報を発信する人も多いが、八王子ラーメンをテーマにここまで網羅したものはないはず」と立川さんは自信を持つ。ある店舗の店主は「コロナで大変な状況なので、このような取り組みはありがたい」と話した。

定義は3つの要素

 立川さんによると、会を始めた当時、「八王子ラーメン」という名称はまだなかった。他市出身の立川さんにとって「ラーメンは、きざみ玉ねぎがトッピングされているもの」との八王子市民の認識に驚く一方、「これは名物になる」と確信。醤油ベース、表面にラード、きざみ玉ねぎが具、の3つ要素を八王子ラーメンと定義し、「歴史が育んだソウルフード」としPRを始めた。

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