若手奉仕団体「東京八王子ローターアクトクラブ」(八王子RAC/矢込太郎会長・27)が今年度、創立50周年を迎えた。奉仕活動を通じて地域へ貢献するとともに、その経験を自らの学びとして職業や学業に活かす―。矢込さんは節目の年について「半世紀とはすごいこと。今後も続くよう精力的に活動をしていきたい」と話す。
清掃手伝いなど
八王子RACの創設は1970年。東京八王子西ロータリークラブ(RC)が提唱して誕生した。
「若手による団体」としては青年会議所(JCI)がよく知られるが、JCIは経営者が多く「30代」のメンバーが中心。40歳で「卒業」となる。
一方RACの対象は18歳から30歳で職業人だけでなく学生も含む。八王子RACの会員は市内在住、在勤の男女7人(男5、女2)で全員会社勤め。月に2回の例会を開催しつつ、年に数回、地域のイベントや清掃活動の手伝いをする。
矢込さんは1年ほど前、ある経営者の紹介で入会した。市内の不動産会社に勤務していることもあり、地域貢献への好奇心がきっかけという。「会社の中にいるとなかなか同世代と知り合える機会が少なく。RACでは活動を通して、交流を育むことができ、他地域にも知り合いを増やすことができる」。活動のメリットについてそう説明する。
クラブの課題は会員数の減少。この周年を機に、他団体の協力を得るなどし増員したい考え。「今月は多摩御陵の清掃の手伝いをし、来月は八王子駅前で自主的に清掃をします。まずは存在、活動していることをもっと知ってもらえたら」と矢込さんは話した。
八王子西RCの新世代委員長としてクラブを見守る山口覚さんは「少しでもボランティアの気持ちがある若者が仲間に加わってくれるといいですね」と話した。
初代会長がはっぱ
「自分が26歳の時。東京八王子西ロータリークラブ会員の子弟や会員企業の社員43人が集まり結成しました」。そう振り返るのは創設メンバーの一人で、初代会長の樫崎博さん(八王子商工会議所会頭)。「初めてのことなので産みの苦しみがあった。でもその経験が今の自分に活きている」と話す。当時の主な活動は献血の呼びかけなどで「若者ばかりで楽しかった」そう。樫崎さんは50周年を祝いつつ、今のメンバーにはっぱをかける。「若さは何ものにも代え難い。20代でしかできないことをやってほしい。幸い八王子には題材が豊富にある。会員数をもっと増やして活動してほしい」
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