八王子産パッションフルーツの出荷が今年もいよいよ始まった。生産組合の発足から8年。「南国の果実」について市内での認知度が高まる一方、8月下旬には「市外」でのPRが行われる。関係者は「この味を多くの人に知ってもらいたい」と期待を寄せる。
パッションフルーツ 出荷開始13人が生産
パッションフルーツは沖縄など主に温暖な地域で栽培される果実で甘酸っぱい味と香りが特徴。八王子市内では2007年頃から一部の生産者が作り始めたとされており13年に、八王子市農業協同組合(JA八王子)の部会のひとつとして「八王子パッションフルーツ生産組合」を設立。「地元の名産」をめざし本格的な栽培がスタートした。
現在は13人の「若手農業後継者」が生産にあたり、年間およそ4・5トンを出荷する。果実は市場にはまわらず「道の駅八王子滝山」(滝山町)などの直売所で販売される。出荷は8月中旬から9月末までくらいとなっている。
学校給食にも
「市内ではだいぶ認知度が高まっている感じがします」。JA八王子地域振興課では、その浸透に実感がある。これまで市内の小学校の給食で提供されたり、学校で苗が育てられたりしたことや市内の和菓子店や洋菓子店で果実を使った商品が開発されていることなどから手応えを感じているよう。6月から組合長に就任した町田紘一さん(川口町)は「直売所で我々が直接消費者の方に販売することもある。コミュニケーションができて良い機会」と顔の見えるやりとりがファンの増加につながっていると考える。
美味しさ知って
そんな中、この夏、およそ3年ぶりに市外でのPRが実施される。
8月21日(土)、22日(日)、昭島市にある商業施設「モリパークアウトドアヴィレッジ」で特設販売を企画している。JA八王子は市内での浸透に続く「次のステップ」と考え、施設来場者に果実自体のこと、またそれが隣町(八王子)で栽培されていることなどを広く知ってもらいたいと期待する。町田さんは「自信をもって育てているので、この美味しさを味わってほしい」と話した。
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