11月に行われる「令和3年新成人をお祝いする会」の実行委員長を務める 恩田 佑太さん 泉町在住 19歳
役割は「最初の一羽」
○…「作りたいのは式典ではなく、集まれる場」。今年1月、成人式が動画配信になったとき、別の形でできないかとすぐに動いた。昨年ボランティアで関わった成人式で、感慨深く成長を見守る保護者が印象に残っていたからだ。また、大学では入学式もサークル活動もなく友達ができにくいという話を耳にしたことも大きい。「友達と会える、思い出を作る。そのための場がどれだけ大切か」。その価値を再認識した。
○…3人きょうだいの一番下。小学生のときは少年消防団に所属、中学生ではバドミントンに打ち込むなど活発だった。八王子実践高校では身近な課題を探究する授業で市内のAED配備不足に取り組んだ。行政やコンビニ本部などに掛け合い、最終的に消防団の詰め所に配備されることに。「必要だと思ったら自分からアクションを起こしていいと思えたのはこの経験のおかげ」。何より、「背中を押してくれた先生の存在が大きかった」という。
○…今春、慶應義塾大学環境情報学部へ進学。「若い世代に防災知識を訴求させるには」というテーマに取り組んでいる。父や兄と同様に消防団にも入団。町会の支部長も務め、地域での顔は広い。「社会貢献の活動に惹かれた」というカフェでバイトする。他店とのイベントを仕掛け頼られる存在だ。「課題がある方が動ける」自分の長所が生かされている。
○…バイト先や部活の先輩など、今回対象となる新成人に話を聞いてきた。集まれなかったことに対し、「何かしたいけど、就活などで動けない人が多かった」という。「誰かのために自分が最初に行動できる人になりたい。ファーストペンギン(最初の一羽)のような存在に」。飛び込み、人の心を動かしていく。
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