八王子市は10月21日、石川町に施設があるコニカミノルタ株式会社(本社千代田区)と社会課題の解決を目的とする包括連携協定を結んだ。技術者による中学校の部活指導や介護現場でのデジタル技術支援など、双方の情報やノウハウを共有し地域活性に取り組む。
協定では、子どもの文化・スポーツ教育、DX(デジタルトランスフォーメーション) 推進を通じた市民サービスの向上、災害時の支援、市内企業との連携など5項目を掲げる。
「DX推進に期待」
八王子市と同社はこれまで、同社陸上競技部による「ジョギング教室」の開催や、映像を活用した高齢者見守りシステムで介護現場の効率化を図る実証実験、災害時の井戸水の供給協力など連携してきた。今回の協定は、取り組みをさらに強化し発展させる考え。
石森孝志市長は「協定は非常にありがたいこと。同社の最先端のデジタル技術、専門知識を持つ人材を生かしてもらい地域の課題解決を図りたい」と期待。同社の山名昌衛社長は「当社の持っているものを提供し、八王子市と持続可能な社会を目指したい」と語る。
具体的には、技術者による市内中学校パソコン部の指導や職場体験の受け入れ、市内事業所と技術情報交換会などを行っていく。山名社長は「当社の強みである画像技術で介護予防や健康についても議論を重ね検討を進めたい」と意欲を示し、石森市長は「市は推進室を設けDXの取り組みを始めたところ。そのあたりのノウハウも提供してもらいながら連携を強化したい」と話す。
同社は1963年、石川町に工場を設立。2013 年から市こども科学館の命名権を取得する。
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