環境省グッドライフアワードを受賞した下恩方町の造園業「やましたグリーン」の代表を務める 山下 力人さん 下恩方町在住 44歳
植物大切に 半纏姿で訴え
○…様々な事情で伐採しなければならなくなった木を預かり、それを必要とする人へ渡す。「植木の里親」と呼んでおり、その取り組みが「社会をよくするもの」として環境省から表彰された。「会社の理念として続けてきたことが認められて嬉しい」。3回目の応募でようやく受賞が叶った。「ただ、最優秀賞ではなかったので…」。その悔しさは、自信の証拠。「もっと環境に貢献し、認知を広めたい」と更なるやる気に満ちている。
○…市内東部で生まれ、小学生の時から「恩方」で暮らす。自然の中で遊ぶ中、高学年になると庭師を夢見るように。「意地悪ばあさんのドラマに出ていた半纏の職人さんが格好良くて」と、実は動機は意外なところだった。高校卒業後は造園会社へ就職。公共事業の仕事はあまり気が進まなかったが、「自分のこだわった枝ぶりを作りたい」という夢は萎むことなく30歳で独立をした。
○…趣味はバレエ鑑賞。妻の影響で興味を持ち「セリフがない中で、体でストーリーを表現していく」芸術に心を奪われている。運動はジョギングを。週に3、4回、家のまわりを6・5Km走る。その距離は夢街道駅伝の担当区間のもの。奉仕団体チームのメンバーとして次の開催時に備えている。
○…長く造園業に携わる中で環境問題を意識するようになったのは、ほんの数年前のこと。俯瞰をして考えると「自分の仕事は身近な植物の命を繋いでいる。そのことで環境に貢献できる」と思うようになれた。一方、世の中の課題は「なかなか意識が変わっていかないこと」と考える。「植物も我々と同じで、生きているもの。植物に関わる人を減らさないようにしたい」。おなじみの半纏姿で訴えていく。
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