公益社団法人八王子市勤労者福祉サービスセンターの理事長に、先月就任した 内野 徳昭さん 天神町在住 61歳
常に磨く「決断力」
○…飲食店でメニューを選ぶのも、買い物をするのも早い。しかも「ほぼ失敗しない」。直感を大切にする一方、当てずっぽうではなく今までの経験に基づき判断する。「人の助言を聞いたり本を読んだり、講演を聞いてインプットを心がける」。多方面から学び、培った決断力で新理事長として舵をとる。「福利厚生の面で劣る場合が多い中小企業でも、大企業に負けないような福利厚生が得られる」とセンターの役割を語る。
○…大和田町出身。第十小、第一中、八王子東高校とずっと市内で育ってきた。中央大学卒業後、外資系の石油会社に10年以上勤め、マーケティングやセールスエンジニアなど多くの部署を経験した。「ちょうど仕事が充実していたとき」だったが、跡継ぎがいなかったのと「ホンダのF1の仕事がある」という理由で、23年前に家業の試作加工業を継いだ。
○…「当時は社員数20人くらい。もちろん福利厚生もなかった」。内部統制をはじめとしたシステムを作り上げ、持ち前の決断力で会社の業績規模を6倍に拡大した。会社の成長に伴い福利厚生を充実させると、優秀な人材が集まるように。「仕事環境を整備することで、その人が能力を発揮できるようになる」
○…ゴルフは年間100回、それ以外にも週末はクラシックカーレースやヨットレースに臨む。レースで判断の遅れは命に関わるため、プライベートでも自ずと決断力を意識するように。仕事も遊びも本気で取り組むのが信条。「クラシックカーは丁寧に運転するのが肝心」。当たり前に見える心構えも、愛車の性能を最大限引き出す秘訣だ。「会社経営と福利厚生にも通じることかもしれない」。磨き上げてきた決断力で、新たな一歩を踏み出す。
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