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公開日:2022.11.17

多摩美術大
振り返る半世紀の歩み
八王子キャンパス展 30日まで

  • 約15万平方メートルもの広大な校地面積を持つ八王子キャンパス=同大学提供、2021年撮影

 鑓水にキャンパスを構える多摩美術大学(青柳 正規理事長)で、11月30日(水)まで「八王子キャンパス展」が開催されている。同大学の広報課によると、同キャンパスの歴史を振り返る展示会は初めて。敷地全体の設計を手がける同大学教授の田淵諭氏が、同展を監修。設計中のスケッチや模型など貴重な品々が展示されている。

  「多摩美(たまび)」の愛称で親しまれている同大学。八王子キャンパスのほか上野毛キャンパス(東京都世田谷区)があり、デザイナーの三宅一生氏や写真家の蜷川実花氏ら日本を代表するクリエイターたちを輩出している。

 今回の展示会は、1960年の土地購入からの歩みが半世紀を超えたことや、田淵氏が今年度で退職するのを契機に企画。土地取得からキャンパス整備の記録や各棟設計中のスケッチ、配置検討の際の模型などが展示されている。

 八王子校地は高低差が41メートルあり、敷地内に多くの坂や斜面があるのが課題の一つだった。しかし設計ではこの点を生かし、複数の出入り口を建物の接地階に設けることでさまざまな階から自由に出入りできるようにしたという。

 校内中央の広場から各学科棟が見えるよう建物を配置することで学生同士の刺激促進を図ったり、木々を多く取り入れることで多摩丘陵の緑の豊かさを残している。同大学広報課は「キャンパスの歴史に触れるだけではなく、設計分野に造詣が深い人にも興味深い内容になっているのでは」としている。

 「八王子キャンパス展 坂に建てる〜八王子キャンパスの半世紀〜」と題し、11月30日まで開催。入場無料。会場はアートテークギャラリー2階で午前10時から午後5時まで(11月19日(土)、20日(日)、27日(日)は休館)

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