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公開日:2022.11.24
八王子市基本計画
施策の優先 明確化
2040年に照準 資源投資へ
八王子市は、来年度から8年間を期間とする市の最上位計画、基本構想・基本計画の原案を公表している。老年人口がピークを迎える2040年に向けて、重点的に取り組む内容を明確化。住民主体の地域づくりなどをあげ、人や財源などの資源を集中させていく。
八王子市の新たな基本構想・基本計画の策定は10年ぶり。今回、2012年に市民会議により策定された現在の基本構想は継承。市民2万人の声を基に、理想の八王子や暮らしを表す「11の姿」を定め、2040年までに実現させる目標として、新たに掲げている。市によると40年は、市内65歳以上の人口がピークを迎え、1人の高齢者を1・6人の生産人口で支える推計となる。
今回の計画では、基本構想にひもづく37項目の施策を掲出。施策ごとに1から5つの取り組みが示されている。
さらに3つの重点テーマ「未来の主役づくり」「未来へのつながりづくり」「未来に続く都市づくり」を設定した。各テーマの方針に関連付けられる取り組みを選択。「地域づくり推進会議の設置促進」や「かかりつけ医・歯科医・薬剤師の普及・定着」など、優先的な取り組みを明確に示した。市担当者は「2040年までに『11の姿』の達成を目指すため、限られる人やモノ、財源、情報を投資していく」と展望する。
中学校区ごと計画
重点的な取り組みの一つに、市は「地域づくりの推進」を掲げる。具体的には市内37の中学校区ごとに、地域づくり推進計画を策定する。
地域づくり推進計画とは、地域の将来のビジョンを決定し、具体的な行動計画を示すもの。町会・自治会、学校運営協議会、市民団体や住民らで構成される地域づくり推進会議が策定する。
昨年度に策定した川口中学校区の推進計画では、「新旧住民の接点が少ない」「地域情報の発信と共有の不足」などの課題を抽出。独自の「コミュニティカレンダー」づくりやマルシェの開催を具体例にあげる。市担当者は「八王子は広く、山間部と市街地では地域が抱える課題は異なる。住民が地域のことを考え、ともに行動する『地域自治』を進めていきたい」と話す。
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