共に歩み、笑顔届ける

　○…１９６６年に設立し、20歳から40歳までの青年経済人で組織された地元団体の新リーダーに就任。新年度のスローガン「ユメツムグ」を掲げ、メンバー64人の旗振り役を担う。「夢を持って、紡ぐことで未来の八王子をつくりたい。先輩たちが積み上げてきた事業を継承しながら、新しいことにチャレンジしていく」と宣言。創立60周年の節目に向け、確かな一歩を踏み出す。

　○…出身は埼玉県。高校のころ不登校だった友人が気になり「人のために何かしよう」と、漠然と思いを抱くように。福祉を学ぼうと専門学校に３年間通った後、老人ホームなど介護現場で働きながら社会福祉士の資格を取得。デイサービスの相談員にも従事した。結婚を機に八王子へ移り、その縁で社会福祉法人清心福祉会の一員に。１千人以上を擁する職員の人事や収支管理など経営に携わり、事務次長を経験。組織の内外にわたり、相談への対応や課題解決に奔走してきた。

　○…身内と先輩の勧めがきっかけでＪＣＩに入会し、間もなく５年目を迎える。働く意義について中学生に講義する「ジョブトーク」や、地元食材を使って子どもたちに独自メニューを作ってもらう「八王子こども屋台選手権」など青少年育成事業に注力。高尾山を守る青少年団体「森林パトロール隊」では担当委員長を務め、これからも関わり続けていく。

　○…ＪＣＩでは「どうやって八王子を良くしていくか、真剣に考えている同世代が多い」と刺激を受ける。仕事で市内の高齢者事業を担っていたときは「農家のおじいちゃんから『イモ持っていけ』って気さくに声をかけてもらったり」とにっこり。恩返しも込め「関わる人が笑顔で幸せになるように」。立場を越えて地域に尽くす。