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公開日:2023.03.23
ひよどり山中学校
「仕事観」 伝える授業
保護者が登壇 働くとは
職業選択について中学生にもっと身近に感じてもらおうと、市立ひよどり山中学校(暁町/伊東純校長)で3月10日、保護者らによる特別授業「ジョブトーク」が行われた。主催した同校PTAの櫻井励造会長は「世の中にどんな仕事があるのかというだけではなく、なぜそれを選んだのか、という仕事観を知ってもらいたい」と話している。
このジョブトークが始まったのは一昨年から。同校では職場体験が毎年行われてきたが、コロナ禍の影響で企業側の受け入れが難しくなったため、代替企画として実施されている。
ジョブトークとは、同PTAの有志のメンバーが中学校に赴き、キャリア教育の一環として自身の就く職業の説明や仕事観について生徒に話すというもの。当日は6人が来校し、1年生101人を対象にグループごとに分かれた各教室で行われた。講師役の職業は着付師、飲食関係、理学療法士、経理、システム技術職、マーケティングコンサルタント。それぞれ勤務中の仕事着などで教壇に立ち、自己紹介や現職に就くまでの経緯、仕事に対する考えや思いなどを語った。
「生涯続けたい」思える仕事を
今回、初めて講師役に女性3人が参加。その一人で、企業の経理職に就く山口尋美(ひろみ)さんは「女子生徒としては同性の社会人の話も聞きたいのでは」と思い、手を挙げた。当日は、経理部門のリーダーとして働くまでの紆余曲折をスライドで紹介。「簿記などの勉強を通して数字が楽しいと感じた」「(結婚などライフステージの変化を見据え)生涯続けたいと思える仕事を探した」など自分なりの着眼点を話し、「これからの将来の参考になれば」と締めくくった。
生徒たちは話に終始聞き入っていた。終了後は「経理という仕事にちょっと興味が湧いた。自分に合うかもしれない」(男子生徒)、「お金の管理とだけ言われてもわからないけど、実際に会社でどんなことをするのかがわかった」(女子生徒)など思い思いの感想を口にした。
同校PTAの櫻井会長は「自分が中学生の頃は、身近な大人から仕事の話を聞く機会はなかった。(表面的な)説明だけではなく、それぞれの仕事観を聞ける場は貴重なのでは」と企画の意義を話した。
このジョブトークでは過去に、モノレール駅員や機械系エンジニア職なども参加している。
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