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公開日:2023.04.06

市消費生活センター
ウェブ相談 今月開始
間口広げ、多様な悩みに対応

  • センターの窓口近くには、啓発のための手作り掲示物を設置

 契約トラブルや悪質商法の被害相談に対応する八王子市消費生活センター(東町)は、ウェブによる相談受付を4月1日に開始した。従来の電話と対面の形式に加え、時間や場所を問わず利用できるのが特徴。同センターは「対話で相談しづらいようなケースでも、スマホやパソコンから気軽に活用してもらえれば」と呼びかける。

 八王子市が運営する同センターは、市民の消費生活に関する被害や悩みごとに対応。専門の相談員が専用電話(【電話】042・631・5455)や窓口で受け付けており、日曜日や祝日を除く午前9時から午後4時30分まで、無料で利用できる。弁護士による無料法律相談の案内も行う。

市サイト内に開設

 今月、運用を開始したウェブ相談は、市サイトの消費生活センターのページ内に専用ページを開設。事前質問として列記された「相談者か契約当事者が市内在住・在勤・在学であるか」「初めての相談か」「個人間でのトラブルではないか」など8項目全てに該当する場合、メールフォームへ進む仕組みとなっている。

 メールフォームでは、相談者が複数の設問に対し入力または選択形式で回答。送信後は相談者の希望に応じて同センターがメール返信や電話で対応する。ウェブ相談の仕組みは東京都26市で初の試みとなる。

 同センターの橋本光太郎所長は「インターネットを使った商品やサービスの予約・購入が増えている時代。トラブルや被害があっても周囲が気づきにくい」と危惧。「出会い系やマッチングアプリを通じた悪徳商法の手口があり、学生が借金返済に追われるような事例も。トラブルになる前や購入前などできるだけ早い段階で察知できれば」と狙いを話す。

来所者数は減少

 全国消費生活情報ネットワークシステムによると、八王子市消費生活センターが2021年度に対応した相談は、初回のみの集計で4436件。内訳は電話が最多で4043件、次いで来所392件、文書1件となっている。コロナの影響で、以前は約15%だった来所者の割合は半数ほどに減ったという。橋本所長は「成人の年齢が20歳から18歳に引き下がった背景もある。契約に関して少しでも疑問があれば、気軽に相談してほしい」としている。

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