まつりの伝統 次世代へ

　○…コロナ禍を経て４年ぶりに開催される、八王子市最大のイベントの準備に奔走。「甲州街道に集結する山車や神輿の迫力は必見。他にも和太鼓や民踊流し、氷の彫刻展など盛りだくさんの内容で、再開を待ち望んでいた皆さんに楽しんでもらいたい」と思いを語る。「多くの人にまつりの魅力が伝わり、伝統を引き継ぎたいという若い人を育てていければ」と将来を見据えた。

　○…主に塗装工事を請け負う建設業の３代目。大学を卒業後に入社し、21年前に社長に就任した。立川と日野を結ぶ立日橋や八日町の八王子エルシィなど、携わった建築物は市内外に多数。心がけているのは職人を大切にすること。「高校生の頃からアルバイトで家業を手伝っていたから、現場で働く人の気持ちがよくわかる」とほほ笑む。業界団体の役員や八王子中央ライオンズクラブの会長などを歴任。社会福祉協議会の会長を務めた際には、台風で浸水被害が出た地域にボランティアを送り、自らも現地で土のう積みや泥かきに力を尽くした。

　○…八王子まつりの実行委員長に抜擢され、昨年11月から委員会のメンバーと準備を進めてきた。「まつりを愛し、皆を楽しませたいという人たちに支えられてきた」と周囲に感謝する。気がかりなのは当日の暑さ。「子どもや高齢者も多い。各催しのリーダーの判断や個人でも熱中症対策をしてもらい、事故のないように努めたい」

　○…６年程前からライオンズクラブのメンバーとバンドを組み、新年会などで演奏を披露。中学生の頃からギターを続けてきたが、現在はベースを担当する。「ベースならではのさまざまなテクニックがあり、奥が深い。おぼえるのが大変だけれど、新しいことに挑戦するのは楽しいね」