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公開日:2023.08.03

都立南多摩中等教育学校
生徒考案 空き店舗活用
自習も可 京王電鉄と連携

  • 特設店を考案した高校生グループ

 高校生が自習などに使えるコワーキングスペースと八王子の特産品を販売する店が、7月13日から16日までの期間限定で明神町の京王八王子ショッピングセンター5階「ケイハチ王子の部屋」に開店した。東京都立南多摩中等教育学校の5年生(高校2年生)グループが考案した空きテナントの活用策を、京王電鉄(株)が後押ししたことで実現した。

 今年2月に市が開催した「高校生によるまちづくり提案発表会」で、同グループが発表した提案を形にしたもの。市は高校生が「総合的な探求の時間」の授業で考案した八王子の地域課題解決に向けた提案に発表の機会を作ろうと、2020年度から年1回、発表会を実施している。若者の地域参画のきっかけづくりや、若者の意見を市政の参考にしていくことなども目的にしている。

 22年度のテーマは「探求しよう! 八王子のミライ」。市内から5校が参加して、考案した内容を市長や教育長へのプレゼンテーション、ポスターセッションで発表した。その中で「八王子駅周辺商店街の空きテナント利用」をテーマに行った同グループの発表に地元企業の京王電鉄が関心を寄せ、協力を約束。会場提供や出店のアドバイスなどを行い、「高校生による高校生のためのチャレンジプロジェクト『もあもあ』」と題した、4日間のイベント出店につながった。

地元物産を販売

 会場には高校生用の自習室が開設され、パッションフルーツジュースや桑の葉パウダーなどの八王子物産の販売・情報発信も実施。利用した生徒は「自習でファミレスなどに長居すると気を遣う。図書館よりも友達とほどよく話せる環境も良かった」と好評価。運営側の生徒は「企業や校外の人と話すなど、学校ではできない経験ができた」と感想を口にした。

 企業とのマッチング・連携事例は今回が初めて。市青少年若者課は「次回は会場のキャパシティの許す範囲で地域の人や企業の来場を受け入れ、提案発表会を実施できれば」と展望する。

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