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公開日:2023.09.14
地域キャリア教育協力隊
働く楽しさ伝える
長池小6年生に体験授業
南大沢を中心に活動する「地域キャリア教育協力隊」(松村洋子代表)が9月9日、市立長池小学校6年生68人を対象にしたキャリア教育「はちっこワーキング!」を開催した。さまざまな仕事に触れる職業体験とお金の大切さを学ぶ授業を通じて、社会や経済の仕組みを知り、将来の職業選択などに役立ててもらおうと企画。授業の一環として実施するのは、都内の公立小学校で初の試みという。
これまで地域の中学校と連携し、中学2年生を対象に職場体験を実施してきた同団体。はちっこワーキングは、その事前準備として企画された。講師を務める地元企業や団体に子どもたちが親しみや憧れを抱くことで、将来の地方創生につながることも期待する。
教室で摸擬業務
「偶然の中から自分の才能を発見してほしい」という主催者の思いから、職業体験はランダムに割り当てられた。子どもたちは洋品店やキャビンアテンダント、警視庁の臨床心理士などの講師から仕事内容ややりがいについて話を聞き、業務の一部を疑似体験した。
民間救急サービス業の職業体験では、負傷者が多数いる災害現場などで救命の優先順位を決定する「トリアージ」に挑戦。負傷者と発見者の役に分かれ、「歩けるか・話せるか・呼吸をしているか」をもとに判別を行った。講師を務めた救急救命士の片岡司さんは「小学生には少し難しいかと思っていたが、みんな柔軟に判断できていた。これからも災害時の対応を学んでほしい」と期待する。
後半にはファイナンシャルプランナーによるお金との付き合い方の授業が行われ、お金の性質や収入と支出の管理などについて学んだ。この日は労働(職業体験)の対価としてコインが支給され、企業や地域から寄贈された文房具などと交換することで経済の仕組みも体感。男子児童は「面白くて勉強になった。将来は警察官もいいなと思った」と目を輝かせた。高田浩校長は「皆さんのおかげで、子どもたちの仕事に対するイメージや社会人となるための基盤を育むことができた」と感謝した。
終了後、松村代表は「子どもたちが講師と笑顔でふれあい、仕事をして得た報酬で欲しいものを手に入れるという体験を通して喜びや自己肯定感を感じてもらえた」と手応えを実感。11月に市立宮上小学校でも同様の企画を予定しており、「内容をさらにブラッシュアップして広めていくことで、市内全体の子どもへのキャリア教育を底上げしていければ」と展望を語った。
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