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公開日:2023.10.12
デジタル地域通貨
「桑都ペイ」18日始動
ポイント30%分を付与
八王子市は、市内の対象店舗で支払いに利用できる市独自のデジタル地域通貨『桑都ペイ』の運用を10月18日(水)からスタートする。スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、市内外の誰でも利用できる。市はチャージ(入金)した金額の30%(最大9000円)分のポイントを付与するキャンペーンを実施することで、普及と利用促進を図る。
桑都ペイは地域経済やコミュニティの活性化を目的に、国の地方創生臨時交付金を活用した事業として導入されたキャッシュレス決済サービス。2月の第1回市議会定例会で、デジタル地域通貨活用事業(約17億8400万円)を含む補正予算が可決され、実現した。
利用期間は10月18日から来年2月29日(木)。「桑都ペイ1ポイント=1円」として買い物やサービスの支払いに利用できる。市は桑都ペイ普及のため先着約15万人を対象に、チャージ額3万円を上限に30%のポイントを付与するキャンペーンを実施する(最大9000ポイント付与)。
大型イベントで利用拡大へ
10月28日(土)・29日(日)の「八王子フードフェスティバル」や11月4日(土)・5日(日)の「日本遺産フェスティバルin桑都・八王子」の会場で、来場者にポイントを付与するキャンペーンを実施。利用可能店舗は桑都ペイのウェブサイト(【URL】https://hachioji.yomsubi.com)で確認できる。
10月6日時点の登録店舗数は、家電量販店や飲食店など約1300店。アプリは近日中の公開を予定(10月6日時点)。詳細は同サイト。
観光促進も視野
市内で資金が循環することや、紙製の商品券などに比べて管理・運用コストが安価などの利点があるデジタル地域通貨。観光などで八王子を訪れた人も利用できるため市は、市外からの資金獲得や、交流人口・関係人口増加のきっかけになることなども期待している。
参加店舗、利用者の多さがそれぞれの増加につながる傾向を踏まえ、市は八王子商工会議所や八王子市商店会連合会と連携。事業者向け説明会の実施やコールセンターを開設するなど、参加店舗の拡大を図っている。
支援窓口を開設
市はスマートフォンの操作が苦手な利用者向けの支援策にも着手。期間中、市内4カ所(JTB八王子北口店、八王子オクトーレ2階、イーアス高尾2階、ガレリア・ユギ5階)に支援窓口を開く。アプリのダウンロードや操作方法などを対面でサポートする(オクトーレのみ11月30日(木)まで)。アプリの利用方法に関する専用のコールセンター(【フリーダイヤル】0120・256・148)も開設する(年末年始を除く午前10時〜午後6時)。
今年度を試行運用の期間とし、市は「利用状況などを検証した上で、来年度以降の実施を決定する」と構想。石森孝志市長は「より多くの方に継続して使っていただけるように、市内のさまざまなイベントとも連携していく。コロナ禍で厳しい経営環境となった事業者の支援にもなり、地域の活性化につなげたい」と展望する。
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