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公開日:2023.10.26

ジモティースポット八王子
リユース拠点が再開
循環型社会 官民で促進

  • まだ使える不要品が持ち込まれるジモティースポット八王子

  • 会計はセルフレジ

 北野町のあったかホール1階に、官民連携のリユース拠点「ジモティースポット八王子」がオープンした。市民から再利用可能な不要品を無償で引き取り、必要とする人に販売または無償で譲渡する仕組み。昨年度に実証事業を行って一定の反響が得られたことから、より効果的な運用方法を検討するために再開された。期間は10月6日から2024年3月31日まで。ごみを減らし、循環型社会の促進につながることが期待されている。

 八王子市と不要品の売買・交換などの地域情報サイトを運営する株式会社ジモティーが共同で運営する同施設。市民であれば、まだ使える家具や家電などの不要品を持ち込むことができる(事前にオンライン予約が必要)。引き取られた品物は、同施設内で展示され、希望者に販売・無償譲渡される。また一部には、市が粗大ごみとして回収したもので再利用が可能なものも出品されている。ジモティーのウェブサイトにも掲載。営業日は年末年始を除く金・土・日曜日(祝日を含む)の午前10時から午後4時30分まで。スポーツウェア以外の衣類や冷蔵庫など引き取れない品物もあるので、詳細は市のウェブサイトで確認を。

 市ごみ減量対策課は「市民の皆様に積極的に活用していただき、リユースや循環型社会に対する意識の醸成につながれば」と話している。

ごみ削減に効果

 昨年度に半年間実施された実証事業では、市民から持ち込まれた不要品のうち99%に相当する約8000点が販売・譲渡された。同社では粗大ごみの削減量を約39トンと試算している。今年度は事業の持続性を高めるため、不要品の持ち込みやレジを利用者自身が行うなど省人化を図り、費用対効果の向上を試みる。

 6日の営業再開以降、同施設には家電や家具のほか、食器やおもちゃ、ベビーカー、トレーニング器具などが、1日に150点ほど持ち込まれているという。スーツケースを500円で購入した60代の男性は「旅行に来た友人がおみやげを持ち帰るのに使う。新品を購入するほどではないのでラッキーだった」と喜ぶ。ダイニングチェアを持ち込んだ市内在住60代の男性は「何年も使用しておらず、ごみになったり処分費用がかかるぐらいなら、誰かの役に立てばと思った」と話した。

 この事業は環境省の「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に2年連続で採択。同社は「持ち込みは予約制ですが、引き取りは誰でも可能。お近くの方は、ぜひ一度足を運んでいただければ」と利用を呼びかけている。

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