6月21日から展覧会を開く八王子書道連盟の会長を務める 菅沼 雄風(ゆうふう)さん 元本郷町在住 66歳
筆先に宿る 繋げたい伝統
○…昔と比べ、書道をたしなむ人は減りつつある。しかし、芸能人の結婚発表など、最後の署名は直筆であることが多い。「愛好家は減ったかもしれないが、やはりここぞというとき人は筆を握る」。市内13団体が加盟する八王子書道連盟の5代目会長。少子高齢化を背景に進む「書道離れ」の対策に奔走中だ。
○…自宅に構える教室「八王子書道会」は、書道家だった祖父の菅沼香風さんが開いたもの。そして父は教員と書道家を兼業。自身も幼い頃から当たり前のように筆を持ち、半紙に囲まれて育った。一般企業に就職したが、その矢先、祖父と父が立て続けにこの世を去った。20代半ばだった。「書道にちゃんと向き合い始めたのは、やっぱりその頃からかな」。祖父の弟子らに支えてもらいながら、教室運営を維持。平日はサラリーマン、休みの日は書道教室の指導者。そんな生活を定年退職するつい最近まで約40年間走り続けた。
○…「美しく、楽しく、簡単に自己表現できる」のが書道の魅力だ。これを若い世代にも伝えるために行っている学生書道展は、今秋でちょうど70回目。「ぶっつけ本番」で精神面を鍛えてほしいという思いから、体育館を会場にその場で書いて、提出。後日入選作を決定し展覧会をする。書道離れを少しでも食い止めるため、教育委員会などにも呼びかけ多くの若者の参加を募る。
○…日本の伝統文化ではあるが、絶やさないためには形式にとらわれない。遠方の生徒には作品を送ってもらい、添削して送り返した上で、講評はLINEのビデオ通話で行うことも。「(LINEの方が)相手にとって敷居が低い場合もある」。書きたい、教わりたい、という気持ちを吸い上げ、これからも真摯に寄り添っていく。
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