女性消防団員からなる八王子市消防団女性隊(谷秀美隊長)が、10月26日(土)に渋谷区の東京消防庁消防学校で開催される「第52回東京都消防操法大会」の女性消防操法の部に多摩地域の代表として初出場する。優勝チームは全国大会への出場権が得られることもあり、出場メンバーが週末に熱の入った訓練を重ねている。
消防団員が日頃の訓練の成果を確認するとともに、消防技術の向上や士気の高揚を目的に開かれている同大会。都内から代表5チームが出場する女性消防操法の部では、車両が侵入できないような狭い場所でも使用できる軽可搬ポンプを使い、1隊4人編成で「操法始め」の号令からホースの延長、放水で的を倒し解散するまでの時間や器具の取り扱いの正確さなどを競い合う。
二足の草鞋
都大会出場メンバーは、指揮者が谷隊長、1番員が木村七海さん、2番員が高坂美月さん、3番員が坂本香澄さん、4番員が小高麻耶さん、補員が五味久子さん。いずれもフィットネスジムや防災用品メーカー勤務などの本業を持ち、仕事・家庭と消防団活動を両立している女性たちだ。
大会に向けた訓練は今年2月頃から開始し、土日に2〜3時間程度、館町の館クリーンセンターで実施。消防団の副団長らが指導し、市内12の消防分団が輪番で訓練をサポートしている。訓練を統括する市消防団の椙田一男副団長は「みんな真面目に訓練に取り組み、操法の基本は十分にできている。自信をもって大会に挑み、この経験を通じて後進の指導ができるくらいに成長してもらえれば」と期待する。
全国出場に意欲
1秒でも早く、正確な操法を行うために訓練を重ねているメンバー。心がけているのは「一人ひとりが違う動きをしながらも、一つの目標に向かって息を合わせること」(高坂さん)という。コミュニケーションも大切にしており、休憩時間にはグルメやトレーニングの話題などで盛り上がるのだとか。1番員として放水を担う木村さんは「優勝して全国大会へ進み、そこでも活躍したい」と力強く抱負を語った。
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