奉仕団体・ライオンズクラブの都内の会員有志で結成する「高尾山環境保全基金協力会」(石井征二会長)が大本山高尾山薬王院(佐藤秀仁貫首)に御堂案内板を寄贈し、5月29日の除幕式でお披露目された。
案内板は、高尾山中腹にある薬王院の境内で大本堂などの建物11カ所に設置。建物の名称などが日本語、英語、韓国語で表記されており、掲載されている二次元コードをスマートフォンなどで読み取ると、建物の説明やどのようなご利益があるかといった詳しい情報を見ることができる。ピクトグラム(絵文字)も使用されており、外国人観光客にも伝わりやすくなるよう配慮されている。
ピクトグラムのデザインは日本工学院八王子専門学校(片倉町)の学生がデザインしたもので、昨年3月に護摩受付所前に設置された境内案内図看板と同じものが採用されている。
時代に寄り添う
同会は高尾山の環境保全を呼びかけることを目的に2009年発足。約300人の会員がおり、これまでも境内にあるトイレの備品や水道光熱費への支援を継続しているほか、18年には「来山者の数に対してベンチが不足している」とベンチの寄贈を行うなどの活動を行ってきた。
大本堂の前で催された除幕式には同会の会員や薬王院の僧侶らが出席。御護摩祈祷の後、多くの参拝者らも見守る中で石井会長と佐藤貫首が紅白の曳綱を引いて被せられていた幕を外し、案内板をお披露目した。
式典後、石井会長は「協力会では17年にわたり高尾山の環境を守る活動を続けてきた。高尾山には世界中から年間300万人が訪れており、それにふさわしい案内板を設置することができて感無量です」と語り、佐藤貫主は「(高尾山は)開山から1281年、中興から650年を迎え、近年では外国人旅行者からも親しまれている。案内板が設置されたことで、時代に応じた形で整うことができた。皆様の他を思う優しい心が、案内板を通して世界の人々に届くことでしょう」と感謝を述べた。
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