八王子の少年サッカークラブ「ARTE(アルテ)八王子FCジュニア」(小比企町)出身で神奈川県相模原市生まれの俵積田晃太選手(FC東京・21)が、サッカー日本代表に初めて選出され、2試合に出場した。この活躍を受け、八王子や相模原のゆかりの地からは喜びと応援の声があがっている。
6月5日にオーストラリアで行われた2026年W杯北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦。俵積田選手はスタメン出場を果たし「代表デビュー」を飾った。10日に大阪府で行われたインドネシア戦では、ゴールを演出するドリブルを披露。古巣であるアルテ八王子を運営する(株)幼体連スポーツクラブ(鈴木芳夫代表取締役社長)では、かつて俵積田選手を指導していたこともある佐藤文雄代表取締役専務ら従業員全員が応援。佐藤専務は「君が代を歌っているのを画面で見て涙腺が緩んだ。(日本代表として試合に出場したことは)指導者として感動もひとしお」と感極まった。
内に秘める情熱
佐藤専務によると、俵積田選手は幼稚園の年中から小学生時代をアルテで過ごした。4歳上の兄の影響でサッカーを始め、両親のサポートのもと、めきめきと頭角を現した。足が速かったり、練習の一環での投球練習ではボールを遠くに飛ばしたり、「(同学年の)記録を一通り塗り替えるくらい優秀だった」。小3までは同社の運営するスポーツクラブにも通っており、側転などの体操技も得意。「総合的な身体バランスが長けている」印象だと言う。
俵積田選手とは今も定期的な交流があり、前理事長の二宮一郎さんも卒業生の門出を喜ぶ。俵積田選手の性格について、「情熱を内に秘めるタイプ。あまり自分から表に出る方ではないからこそ、もっとメディアに出ればいいのにと思ってしまう」と若きホープにもどかしさを抱きつつ、更なる活躍に期待を寄せる。
同社は、1976年創業の古参スポーツクラブ。サッカーのほか、新体操やダンス教室なども展開しており、幼稚園生から小学生まで数多く在籍している。
相模原の母校も
出身校である相模原市立横山小学校(相模原市中央区)では、「日本代表に選ばれたことを知り、6月の講話朝会で全校児童に紹介した」と言う(佐藤由起校長)。そこで応援の気運が一気に高まり、PTAの協力のもと、応援のメッセージと応援旗を大急ぎで制作。応援旗には児童らの手形を押し、「後輩」たちのエールを可視化した。「子どもたちの応援パワーが込められています。俵積田選手の活躍は児童の励み。全校で応援しています」
なお日本は3月20日のバーレーン戦の勝利で8大会連続8回目の本大会出場を決めている。
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