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公開日:2025.07.03

八王子消防署
熱中症に注意喚起
救急搬送者数が急増

  • 駅前温度計は33℃。日よけには日傘も有効=6月28日・JR八王子駅北口

 都内で日中の最高気温が30度を超える暑い日が続き、熱中症による救急車の出動が増え始めている。八王子市内でも6月に60人(29日までの速報値)が熱中症で救急搬送されており、前年同月(28人)を大きく上回るペースとなっていることから、八王子消防署では本格的な夏を迎えるこれからのシーズンに向けて注意と対策を呼びかけている。

 気象庁によれば市内で今年、最高気温が35度以上の「猛暑日」になったのは36・8度を記録した6月17日以降、29日までに5日あった。30度以上の「真夏日」は5月下旬以降から12日間、25度以上の「夏日」も27日間あった。

 6月29日までの熱中症による救急搬送者数は74人。その半数以上を65歳以上が占めている。また症状別では軽症37人、中等症36人、重症1人で、重篤や死者は出ていない。八王子消防署では「熱中症は重症化すると命の危険を伴う。正しい知識を持って日頃から対策をして、症状が出た場合には適切な応急処置が行えるようにしておいてもらえれば」と促す。

対策のポイント

 熱中症は高温多湿な環境下に長くいて体内に熱がこもることで引き起こされる、めまいや吐き気、頭痛などのさまざまな症状の総称。昨年は市内で360人が救急搬送され、その8割を7、8月が占めていた。発生事例には、屋外で作業中に悪寒や手足のしびれなどを発症したケースや、室内でエアコンを付けずに就寝して翌朝にめまいを感じた後に意識を失ったものなどがあった。

 対策のポイントとして同署は【1】日頃から運動をすることで汗をかく習慣を身に付けて体を暑さに慣らす、【2】屋外では帽子や日傘を使い日陰を歩く、屋内ではエアコンやすだれを使うなど高温・多湿・直射日光を避ける、【3】計画的かつこまめに水分補給をする、【4】運動時などには計画的に休憩する、【5】車内に子どもを一人にしないといったことを挙げている。

 また夏場は救急要請が増加することから「救急車が足りなくなる恐れがある。一人ひとりが熱中症対策をすることで自分を守るだけでなく、救急車を必要とする誰かの命を救うことにつながる」と協力を求めている。

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