八王子 教育
公開日:2026.01.01
創価大学
世界と地域の課題に挑む「実践者」を
2026年4月、経済経営・環境・生命の分野で学部・学科を新設
気候変動、終わりの見えない紛争、そしてAIの台頭による産業構造の激変――。現代社会は今、過去の成功法則が通用しない「正解のない時代」に突入している。ニュースで流れる地球規模の課題に対し、自らの知恵と行動で解決の糸口を見出せるか。そんな力が問われる現代で、創価大学(鈴木美華学長)は2026年4月、「経済経営」「環境」「生命」という重要分野において新たな学びを始動させる。ただ知識を蓄えるのではなく、希望の道を切り拓く「実践者」を育てるために。
「未来を創る力」とは
建学の精神に基づき、「地域や地球社会の課題に寄り添い、他者と協力して解決に挑む『価値創造』を実践できる人材」の育成を目標として掲げる創価大学。2026年、新たなステージに向け3学科を新設する。従来の学問分野に囚われず、異なる領域の学びを掛け合わせることで「未解決の複合課題」に挑む人材を育成する。
【経済経営学部 ビジネス学科【1】】
机上の空論で終わらせない
格差や地域経済の活性化など、現代の社会課題には決まった「正解」が存在しない。そんな複雑で変化の激しい現代社会で必要なのは、経済学の「論理的思考力」と経営学の「実践的スキル」を兼ね備えた人材だ。経済経営学部が育てたいのは「理論と実践を融合し、ビジネスの最前線で価値を創造できるリーダー」。全体を俯瞰する「マクロな視点」と、現場を動かす「ミクロな視点」の両輪が不可欠であるとし、具体的には「なぜ景気が変動するのか」という経済学の理論を理解する知性と、「組織をどう動かすか」という経営学の実践知を相互に学ぶことで『経済の流れを読む目』と『現場を動かす手』を養う。「この両方を持って初めて、八王子の地域課題から世界的な難問にも立ち向かえる」と鈴木学長。理想を掲げつつ現実を変えるタフな人材育成を目指す。
【理工学部 グリーンテクノロジー学科【2】】
文・理の壁超え地球環境を守る
グリーンテクノロジー学科の最大の特徴は、従来の理系分野にとどまらず、法学や経営学といった文系的視点を取り入れた「文理融合型カリキュラム」。技術開発だけでなく、それを社会にどう普及させ、解決に導くかまでをデザインできる人材の育成を目指す。
優れた環境技術があっても、コストや法規制、社会の仕組みとマッチしなければ普及は難しく、実際の課題解決にはつながらない。この壁を突破するために同学科では、「科学技術(理系)」と「社会システム(文系)」の両方を学ぶ。例えば、再生可能エネルギーの技術開発と並行し、その環境政策やビジネスモデルを学ぶことで、実験室の成果を実社会の「解決策」として提案できる可能性もある。また、豊かな自然環境を持つ八王子のキャンパスをフィールドとした実験・実習も重視。「ここで培った多角的な視野を持つ学生が、世界の環境問題に答えを出してくれるのでは」と期待を寄せる。
【理工学部 生命理工学科【3】】
100年時代の最先端技術
人生100年時代と言われる現代は、単なる長寿だけでなく「より良く生きること(ウェルビーイング)」への貢献が使命と言える。そんな中、新学科のキーワードは「医理工連携」だ。
現代の医療やヘルスケアをより良いものにするためには、生物学の知識だけでは足りない現状がある。新しい検査機器開発には電子工学が、創薬にはデータ解析や化学が不可欠だからだ。そこで基礎的な生命科学に加え、工学技術を応用する力を養おうというのが生命理工学科だ。特に同大学が世界的研究実績を持つ「糖鎖(とうさ)」分野や、電子工学・応用物理学など4つの専門分野を展開。「生命の尊厳」を基盤とした倫理観と、医療や産業の最前線で通用する技術力を併せ持ち、人々の幸せを技術面から支える「命のエンジニア」の育成を目指す。
「経済と経営」「理系と文系」「生命と工学」。既存の学問の壁を越えた学びにより、理論を現場で価値に変える実践者を八王子から輩出していく。
創価大×地域廃棄米粉でつくる「食べられるスプーン」
創価大学理工学部の学生たちが、キャンパスのある地元・八王子で、ユニークなアイデアを使った社会課題の解決に挑んでいる。
丸田晋策教授のゼミ生たちが注目したのは、八王子の吟醸酒「高尾の天狗」を作る過程で捨てられていた「米粉」。学生らは地域の企業や専門メーカーに協力を依頼し、何度も試作を重ね、ついにこの廃棄米粉を使い「食べられるスプーン」を開発。商品化を実現した。
このスプーンを広めようと、学生らは市教育委員会の協力のもと、市立南大沢中学校で特別授業を実施した。中学生らは実際にこのスプーンを使って給食を食べて、資源の大切さやSDGsを身近に感じる機会となった。このプロジェクトは大学コンソーシアム八王子の支援事業にも選ばれており、まさに大学・企業・行政がチームとなって実現した成果だ。
さらに廃棄米粉の研究の過程で、米粉の成分に抗がん作用の可能性が見つかるなど、科学的な発見も生まれているという。地元の資源をきっかけに企業や市役所、そして学校現場を一つにつないだ今回のプロジェクト。大学が地域の”ハブ”となり、新しい価値を生み出していく「地域共創」の温かいモデルケースとして、注目を集めている。
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