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公開日:2026.08.27
大学生が認知症の人を傾聴 市の施策作りの一環
多摩市は認知症の人への理解を深める取り組みとして8月3日、福祉を学ぶ大妻女子大学生と認知症の人との交流事業を行った。マイクロハピネス(毎日の小さな楽しみ)の視点から認知症の人を傾聴することで、学生が自らできることを模索。市は認知症の人が安心して暮らせる地域にする施策作りに生かしていきたいとしている。
市高齢支援課では9月の「認知症を知る月間」に合わせて例年、講座や寸劇、映画上映、落語などを用い、認知症への理解を深め、サポートする地域づくりに取り組んでいる。
今回は市内の大学生に依頼し、グループホーム利用者との交流を通し、言葉や気持ちを引き出すことで、「新しい認知症感」を切り開く試みとなった。
大妻女子大学が協力
この日、市内にある認知症グループホームを訪れたのは大妻女子大学人間福祉学科、井上修一教授ゼミの学生ら7人。市の指導により、マイクロハピネス(毎日の小さな楽しみ)の視点から、「あなたのできること、やりたいこと」をテーマにインタビューする形式で行われた。
「年配の方と交流してみたかった」と参加した学生は「毎日の小さな楽しみ・自分だけのこだわり・推し」「生活の知恵・当たり前にしている習慣」などを聞いていき、利用者からは過去にしていたことや希望などを引き出していった。
学生が共にできること
利用者から「トランプをすることが好き。昔4人でやっていて、今も持っている。(施設の)仲間と一緒にコントラクトブリッジをやりたい」といった話を聞き出した学生は「トランプを遊ぶことならできる。思い出話を聞きたい」などと認知症の人と共にできることを上げた。
また、「定期的に話し相手になることができる」「趣味を一緒に楽しめそう」という意見もあった。
中には「ハワイアンをやっていて海外の曲が好き、ジャズを聴きたい」などと、施設の担当者が知らないことを引き出す学生もいた。
「外に出てみたい」といった高齢者の希望に対し、市は「認知症の方が遠くに行くためには地域の理解を深めてもらうことで、安心して暮らせる地域づくりができる」と地域で見守ることが自治体などに求められているとしている。
若い人による成果も
市の担当者は「先入観のない若い人が接することで高齢者の方の表情も柔らかかった」と振り返った。
市は今回のヒアリングを通し、本人の体験や思い、希望、意見を収集することで施設の管理者と情報交換するなど認知症施策の推進に生かしていくという。
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