慰問活動3000回を達成したボランティアグループ「楽しく唄う会」代表 石川 光子さん 福田在住 67歳
歌と笑顔の配達人
○…平成10年の結成から13年にわたり、大和市や近隣市の高齢者施設を訪問。懐かしい歌を、入居者と一緒に歌うボランティア活動を続けてきた。その数が先月、ついに3千回を超えた。「ここまで続けて来られたのも、呼んでくださる高齢者施設の人々と会員たちのおかげ。入居者の人に喜んでもらえることが嬉しくて、頑張り過ぎちゃったかな」と笑う。
○…新宿生まれの新宿育ち。懐メロ好きだった母の影響で、小さい頃から常に音楽が流れる環境で育った。「美空ひばりさんの歌を、いつも口ずさんでいる子どもでした」と微笑む。歌手になりたい夢を持ったまま成長し、高校時代にはクラブ歌手としても活動していたという。しかし、女手一つで育ててくれた母の反対もありプロ歌手への道を断念。一般企業に就職する。結婚を機に大和に引っ越してからも趣味として歌手活動を続け、カラオケのインストラクター資格を取得。19年前に歌謡ボランティアグループに入会すると、その7年後に自らが中心となり「楽しく唄う会」を結成した。
○…会の活動日数は年間約300回。多い月には、27回慰問に訪れることもある。「忙しすぎて、旅行にも遊びにも行けない」とは本音だろう。ただ、救いはご主人の存在。もともとコーラスを習っていたご主人も、定年後に会の活動に参加。最初は機材運搬などのサポートだけだったそうだが、今では会の中で右腕として働いてくれているという。「家族の支えがないと続けられない活動。そういう意味では幸せ者ですね」。
○…慰問先の高齢者施設で歌を歌うと、涙を流して喜んでくれる人がいる。「風邪をひかないで」「また来てね」と優しい声をかけてくれる。その姿に自分たちが励まされることも多い。「大きな声で歌っていると自然と元気になってくる。体が動く間は、5千回でも1万回でも続けていきたいわね」と微笑んだ。
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