19回目となる「ささやかなピアノコンサート」を開催する 弓気田(ゆげた)玲子さん 南林間在住 51歳
肩ひじ張らずのんびりと
○…22日に保健福祉センターでソロピアノコンサートを開催する。「本当は人前で演奏するのが苦手なんです。緊張してしまうから」と苦笑い。それでもちょっとしたミスはご愛嬌。「音楽室でピアノを弾いていると友達が集まってきてくれるような温かい雰囲気を届けたい」と意気込む。
○…コーラスがきっかけで知り合った音楽好きの両親のもとに生まれ、3歳のときに父と一緒にピアノを始めた。子どもの頃は練習が嫌いだったが、徐々にピアノと向き合うようになり高校生の時に「私にはピアノしかない。音大に行く」と宣言。音楽の名門、武蔵野音楽大学の短大を卒業した後は自宅でピアノ教室を開きながら、母が所属するコーラスサークルの伴奏をはじめ、合唱団やフルートアンサンブルなど、きっかけがあれば演奏や伴奏で参加している。
○…元々コーラスの前座と伴奏から始まった今回のコンサート。コーラスのメンバーが参加できなくなった2回目以降はソロで開催し続けてきた。「覚えていないんですけど、思いつきで続けるって言っちゃったみたいで」と首をかしげる。会場の予約から看板の設置まで、陰で支えてくれるのは在籍する合唱団の仲間や友人。気がつくと周りの人が手助けしてくれるのだという。「頼りないのが伝わってしまうのかも。小さい頃からのんびりしていて不器用で。自転車に乗れないどころか、小学生のときに友達の自転車の後ろから落ちてケガをしてしまったくらいなんです」と恥ずかしそうに笑う。
○…コンサート名の「ささやかな」は所属する桜ヶ丘の合唱団の演奏会名「小さな音楽会」にちなんだもの。ピアノが大好きだった亡き父が名づけてくれた。母は長年続けてきたコーラスを、弟はサックスでジャズバンドを、と家族そろって音楽を身近に感じて生きてきたからこそ、肩ひじ張らず気軽に聴ける演奏を届け続けている。
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