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大和 人物風土記

公開日:2013.06.07

引きこもる人への居場所づくりを行うサークル「まんまの自分」を運営する
岡島 順子さん
中央在住 65歳

心の声に耳を傾ける



 ○…毎月2回、不登校や引きこもりの青少年たちの居場所づくりを5人のスタッフと共に20年以上続けている。「引きこもることを『困った事』とは考えていない。学校や共同生活でいじめや暴力などで傷ついたとき、自分の体と魂を守るために、また力を蓄えるためには休息の時間が必要だと思うから」と目を細める。活動は、活動場所の生涯学習センターで彼等の話に耳を傾けること。「自然と心は前を向くものです」とほほ笑む。



 ○…3番目の子どもが突然、幼稚園に行かなくなり、小学校入学からほどなく不登校になった。「いじめを受けているとは夢にも思わなかった。笑顔が完全に消えて愕然とした」という。専門書を読みあさり、不登校児を専門とする都内の施設にも通った。「何も言わず、ひたすら何かに耐えている我が子のため」と不登校児のためのサークルを立ち上げたのが23年前。「息子に笑顔が戻った。同じように不安を抱える親子に、『大丈夫』と伝えたい。学ぶ場所は学校だけじゃない」



 ○…富山県出身。小学生から英語塾に通う勉強一筋の子ども時代。念願かなって都内女子大の英文科に進学すると、今まで封印してきた「遊びたい」気持ちが爆発。憧れの都会暮らしとあいまって、キャンパスライフを満喫したという。卒業後は神奈川県庁に就職したが、母が病に倒れ、すぐに帰郷。「花嫁姿を見たい」という母の思いに応えるように、お見合い結婚した。



 ○…結婚と共に大和市へ。3人の子どもたちはすでに自立し、夫と二人暮らし。どんなに忙しくても年に一度、家族全員を撮ることが岡島家の決まり。「孫ができ、家族が増えていくのがうれしい」と笑顔。8年前から同じマンションに住む人たちで、いきいきサロンをオープン。書道や絵手紙、健康体操と幅広く活動している。「お誕生日会も必ず開く。こんな時代だからこそ、人との絆を大切にしたい」

 

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