11月27日から渋谷学習センターで絵手紙展を主催する 大津文子(ふみこ)さん 下和田在住 65歳
今、この時を全力で
○…今から17年前、生涯学習センターまつりで偶然見かけた「絵手紙」。絵は昔から苦手だったが、「この大きさなら描けるかも」、そんな軽い気持ちでサークルの門を叩いた。講師に勧められて、500日間連続で絵手紙を描き続けたことがきっかけで個展を開催。観覧者に請われ、学習センターなど市内8か所にサークルを設立した。以来、15年にわたり展示会を開き続けている。「その年、その年を全力で駆けてきただけ。15年でも特に感慨はないですね」と微笑む
○…小田原市出身。幼い頃は病気がちで、体育や音楽、美術も苦手だった。「中学1年までは逆上がりができず、友人らの助けで何とかできるようになりました」と苦笑い。結婚を機に大和に移り、今年でちょうど40年。その間、絵手紙の他に洋裁やレザークラフト、籐細工など様々な趣味を持った。着物や古布をリメイクして作る洋服は大和駅前の『あっとボックス』でも販売しているそうだ。「自己流の割には、意外にも好評なんですよ」とにっこり。
○…昨年からスポーツジムのプールに通い始めた。「カナヅチ」だったため、最初は水中ウォーキングを楽しんでいたが、周囲を見回すと同年代の人が優雅に泳いでいる。「自分にもできるんじゃないか」、むくむくと好奇心がわいた。真似をするのは得意分野。泳ぎの上手な人を見つけては観察し、分からないことは声をかけて教えを受けた。そして今年の4月、ついにクロールで25mを泳ぎ切った。「65歳で泳げるようになるなんて。今が一番元気かもしれません」
○…青春18きっぷを活用して旅行に出かけたり、デッサンツアーと称して温泉旅行に出かけたり。常にアクティブに飛び回っている。先日は秋田へバスツアーをした際、隣に座った人と意気投合。今では絵手紙のやり取りをする間柄になったという。「人との出会いが何よりの財産。家にこもっていたらもったいないです」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>