集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載中の漫画「モングレル」の単行本が発売された 村瀬 克俊さん 中央在住 34歳
夢にいつでも全力
○…テレビで見た格闘技の大会「K-1」に夢中になった中学生時代。いつしか自らもジムに通い、キックボクシングを始めた。その経験を土台に描き上げ、集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載を勝ち取った漫画「モングレル」の単行本が12月19日に発売された。「格闘技が題材ですが、全力で何かに立ち向かう大切さを描いた作品。誰でも共感できる部分があると思います」と微笑む。
○…高校の授業は苦痛でしかなく、「漫画家になる」と宣言して中退。中学教諭だった父親も「責任は自分で持て」、その言葉と共に背中を押してくれた。「後から聞いた話では周囲から色々と非難されたようですが、自分には何も言いませんでした」と苦笑する。24歳でジャンプ十二傑新人漫画賞佳作を受賞。翌年に「青マルジャンプ」(集英社)に掲載されデビューを果たした時、父と酒を酌み交わした。「連載を取るまでは、良くやったとは言わないぞ」。そう語った笑顔は今でも脳裏に焼き付いている。その父も脳出血で65歳の若さで他界。連載作品を見てもらえなかったことだけが心残りだという。
○…収入の安定しないアシスタント時代から支え続けてくれた奥様とは2年前、自身の単行本の発売日に入籍した。「良く付き合ってくれたと本当に不思議」と笑う。今でも仲が良く、夫婦で食事に出かけるのが何よりの楽しみ。来年5月には新しい家族も増える予定だという。「違う視点を手に入れられるかも。漫画に深みが出ればいいのですが」と満面の笑みが浮かぶ。
○…連載を持ち多忙になったが、生まれ育った大和を離れる気はない。「この街が好きなんです」。その言葉を裏付けるように、作中には大和市内の風景や、行きつけのお店なども数多く登場する。「これまで応援し続けてくれたことへの恩返しの気持ちもあります。今後も全力で走り続けて、お店の自慢になるような漫画家になりたいですね」
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