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大和 人物風土記

公開日:2016.06.10

「21世紀文化振興会」の代表を務める
吉田 幸子さん
福田在住 66歳

思いつきを形に

 ○…県央地域で活動し、音楽や舞台などの文化イベントを企画している団体「21世紀文化振興会」。海老名市や厚木市などでコンサートを開催しているほか、今年1月には綾瀬市公認キャラクター「ブタッコリ〜」の歌も手掛けた。この会には現在、元イラストレーターやバレエ経験者など様々な分野の約20人が所属する。「色々な人たちの力を借りてこれまでやってきました」とにっこり微笑む。

 ○…会の前身は、15年ほど前に音大時代の仲間と2人で立ち上げた「さっちゃんグループ」。「一人暮らしの高齢者のために何かしたい」と発足して以来、アマチュアの人たちの発表会を開催したり、亡き母への思いをつづった自身の絵本を舞台化するなど活動の幅を広げてきた。東日本大震災の際には、震災に見舞われてもたくましく生きようとする高齢者を描いた絵本を制作、本を台本化しチャリティーとして舞台での上演も行った。

 ○…出身は、陶器の町・岐阜県多治見市。実家も戦前窯元を営んでいた。3人兄妹の末っ子で、「好きなことをしなさい」と言われながら伸び伸び育った。そろばんや習字など数々習い事をしたが、特に好きだったのが高校生まで習い続けたピアノ。高校卒業後は短大に進学、中学校の音楽科教員免許を取得した。もっと音楽を学びたいと、その後昭和音大へ。28歳で結婚し、ピアノ講師やコーラス指導などを行っていた時期もあったが、夫が亡くなり25年前に大和市へ。

 ○…話し出すと止まらないほどおしゃべり好き。娘と息子は独立し、2人の孫にも恵まれた。リラックスできる時は、週に1度の引地川散歩。現在ともに暮らす猫もこの川で拾った。「景色を見ながら歩いていると、悲しいことや大変なことがあっても心をフラットに保つことができるんです」。大切にしている言葉は「習い性となる」。積み重ねて実行していけば形になると信じ、活動に取り組む。

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