大和版 掲載号:2018年2月2日号 エリアトップへ

新日本フィルハーモニー交響楽団の首席チューバ奏者を務める 佐藤 和彦さん 市内出身 41歳

掲載号:2018年2月2日号

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音楽家に導いた大和の縁

 ○…「『天狗家』は安くて美味くて好きですね」。1972年に指揮者・小澤征爾氏らが創立した新日本フィルハーモニー交響楽団の首席チューバ奏者が地元ネタに目を細める。3月25日にシリウスでの「凱旋」公演が決まり、「大和出身者としてシリウスで演奏したいと思っていたので嬉しい。心から音楽を楽しんで演奏を届けたい」と意気込む。

 ○…桜ヶ丘で電気店を営む家庭に生まれる。絵を描くことが好きな少年で、青少年センターの美術教室に通い油絵などを描いていた。渋谷中で吹奏楽部に入部。そこで”運命”的な出会いを果たす。「希望のサックスは満員で…。楽譜も読めなかったので、音符が少ないからいけるかも」とチューバを選ぶ。しかしすぐ虜になり、絵画制作のように1人で黙々と練習した。

 ○…音楽家の道を意識したのは中学のとき。日本を代表するチューバ奏者で、当時は東京芸大生だった柏田良典さんが、大和出身のため渋谷中に練習に来ていた。チューバを自在に奏でる柏田さんを間近で見て「自分もこうなりたい」と思うように。吹奏楽部の強豪、東海大相模高から国立音大に進学。「同じ大和から、同じチューバで第一線に立った柏田先生に出会い、背中を押してもらっていなかったら今はない」とキッパリ。音大卒業後はバイトをしながらフリーで活動をしていたが、目標を見失いかけ、全ての時間を音楽に費やすため実家に戻り、練習に明け暮れた時期もあった。「今思えば一番成長できた時期かも」。その後、見事掴んだ有名オケの座。現在は音大講師を掛け持ちするなど多忙を極めるが、オーボエ奏者の妻、2人の息子と過ごす時間も大切にしている。

 ○…縁の下の力持ちとしてベースラインを支えるだけでなく、音域の広さを生かしソロ楽器としても活躍するチューバ。その二面性を生かし、ソロ活動も精力的に行う。「いつかソロリサイタルもシリウスでやれたら」と地元愛を覗かせた。

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