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文字通り『神々の山嶺(いただき)』  松下沙織さんがエベレスト登頂成功 8000m級3座連続は断念

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掲載号:2018年9月14日号

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5月20日、エベレスト登頂に成功(左が松下さん)
5月20日、エベレスト登頂に成功(左が松下さん)

 市内つきみ野在住で登山ガイドの松下沙織さん=関連に人物風土記=が、世界最高峰のエベレスト(8848m)登頂に成功、9月5日大木哲市長に報告した。

 松下さんは4月から8000m級の山3座連続登頂に挑戦。最初に向かったのがエベレストだった。松下さんは、国際山岳ガイドの先輩として「技術を学びたい」と考えていた近藤謙司さんの隊に参加。途中、それまでのトレーニング過多による疲労が残っていたことから、高山病の一種で咳が止まらず、諦めかけたが、近藤さんの激励もあり、5月20日に見事エベレスト登頂に成功した。日本人女性のエベレスト登頂は25人目。

 下山と高度順応期間を利用し、6月初旬に一時帰国。激しい咳の影響で、右の肋骨が3本折れていることが判明する。家族を含め、誰もがここで断念と思っていたが、「次のアタックまでに骨はくっつく」と2週間後、パキスタンへ。ブロードピーク(8047m)登頂を目指す海外隊に参加した。

 骨折を抱えて登頂したエベレストとは逆に、快方に向かっていたこともあり7月初旬には体調が回復。天候も味方していたが、隊長の判断で好機を逃し、7800mの場所で断念となった。松下さんは「山頂まであと2時間だった。後ろ髪引かれる思いで歯がゆかった」と当時を悔しそうに振りかえる。

 松下さんは不完全燃焼のまま帰国。直後は精神的な落ち込みが激しく、2週間ほど何もできなかったという。今回の挑戦には地元の大和中央シティライオンズクラブや母校の聖セシリア学園などを中心に多くの個人・団体が援助。市民活動センターでは募金箱を設置してくれるなどの協力を得ていた。「応援してくれる人もおり、自分でもできると思っていたので」9月のマナスル(8136m)挑戦を改めて検討したが、資金面の問題などから区切りをつけた。帰国後、肋骨の骨折は左側にも見つかり、左右で5本折れていたが、予想通り、「アタックの前に骨はくっついていたと思う」(松下さん)。

 ヨガのインストラクターの資格を持つ松下さんは、世界で最も過酷の状況での経験を活かし、健康管理法などの講演活動を予定している。すでに8月には未病対策を進める神奈川県庁で講演を行っており、市内でも依頼が入っているという。

※松下さんの活動内容や講演依頼等は松下沙織サポーターズクラブhttp://saorimatsushita.comへ。

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