大和版 掲載号:2020年2月7日号 エリアトップへ

健康都市大学講師の最年長で礼法を伝える 広田 志げるさん 市内深見在住 92歳

掲載号:2020年2月7日号

  • LINE
  • hatena

老いてなお甘えなし

 ○…しゃんと伸びた背筋、芯の通った声。140cmの小柄な体できびきびと動く姿は、とても90代には見えない。健康都市大学で礼法を教えるほか、ボランティア講師の会でも着付けを教えるなど日本文化の発信に取り組む。「この年で社会に必要とされるのは嬉しいこと。講義は緊張するが楽しい」と溌剌と笑う。

 ○…富士市で育った三姉妹の末っ子。名前の由来である吉田茂にも劣らない男勝りな性格で、挺身隊に憧れ、女学校卒業後は東芝の工場へ。翌年、終戦を迎えた。「真隣の防空壕に逃げた人は皆死んだ。そこで人生終わってもおかしくなかった」。花嫁修業後に結婚するも離婚。タブー視され「逃げるように」神奈川へ。再婚後、大和で心機一転、幸せな家庭を築こうとしたが夫はアルコール中毒となり、思い悩む毎日。夫は入院を経て断酒したが、1997年、不慮の交通事故で急逝した。「苦労のどん底を何度も味わった。ただその分だけ、人に優しくなれた」

 ○…南林間の職場近くにあった着付け教室に通い始めたのは50代の頃。生前の夫も、裁縫の先生だった母も喜んでくれた。「行儀知らずの私が、資格をとり40年も続くなんて。親不孝の娘だったけれど、着物を着られることだけは救い」とゆっくり、天を仰ぐ。

 ○…ソクラテスの名言「ただ生きるのではなく、よりよく生きるのだ」を実践してきたことが長寿の秘訣。「マンネリが嫌い。技を習得すると、人を助けられ、我が身も助ける。それが生きがいになるの」とにっこり。冷蔵庫に貼っているという好きな言葉は「老年に甘えている暇はない」。自戒は齢とともに強くなる一方。毎晩スクワット百回をこなしながら己に向き合い、明日へのエネルギーを蓄える。

相鉄線「さがみ野駅」徒歩10分

墓石撤去不要墓を新設。樹木葬墓、動物墓も。

http://www.ji-n.net/search/jiin_detail.cgi?id=366

<PR>

大和版の人物風土記最新6

高野 勝廣さん

第32回大和市生涯学習センターまつりの実行委員長を務める

高野 勝廣さん

福田在住 75歳

2月14日号

長谷川 幸雄さん

大和ジュニアソフトテニスクラブで長年指導した

長谷川 幸雄さん

市内中央林間在住 75歳

1月31日号

五味 尚生(ひさお)さん

引地川の清掃活動を続ける「引地川水とみどりの会」の事務局長を務める ゴミといつまでも

五味 尚生(ひさお)さん

草柳在住 55歳

1月24日号

小島 啓義(ひろよし) さん

今年度の神奈川県優良小規模企業者表彰を受けた

小島 啓義(ひろよし) さん

下鶴間在住 42歳

1月17日号

三ツ木 眞知子さん

令和元年度の神奈川県体育功労者賞を受賞した

三ツ木 眞知子さん

つきみ野在住 73歳

1月10日号

北島 隆太郎さん

1月1日付で、大和青年会議所の2020年度理事長に就任した

北島 隆太郎さん

つきみ野在住 38歳

1月1日号

あっとほーむデスク

  • 2月7日0:00更新

  • 9月13日0:00更新

  • 5月24日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年2月14日号

お問い合わせ

外部リンク