3月1日に50周年式典を行う南林間自治会連合会の会長を務める 杉山 豊彦さん 南林間在住 80歳
人生万事チャレンジ
○…戦後、多発していた放火や泥棒などの犯罪対策のために立ち上がった「シビッククラブ」が南林間における自治会の歴史のはじまり。当時300だった世帯は増え続け、現在は6自治会に約1万4千世帯が暮らす。半世紀を迎えた今、悩みの種は加入率。「当初100%が、今は54%。6自治会を束ねるトップとして、責任を感じる」。朗らかな表情ながら、悲痛な胸の内を明かす。
○…地域活性と加入率向上のため取り組むイベントの豊富さは市内でも随一。「一つ終われば、すぐ次のイベントがある」ため手帳は自治会の予定で真っ黒。「活動に積極的な地域だからこそできること。おかげで現役時代より忙しいけどね」とおどけて笑う。
○…町田に生まれ、桐朋中・高から青山学院大に進んだ。安定したイメージのあった食品業界を希望し、「ジュースの素」で知られる渡辺製菓へ入社。しかし「チクロ騒動」で急転直下、看板商品が販売中止になり没落。メーカー営業としての経験を生かせる新天地を求め日本ペットフード株式会社に転職し、黎明期を支えた。「当時、犬や猫の餌は食卓の残り物が普通。ペットフードという概念を持つ人が少なく、売り場の確保が大変で」と苦労を振り返る。家族を置いて名古屋、大阪でも手腕を発揮し、取締役まで登り詰めた。
○…「年齢を言うと大抵の人が驚く」のも頷けるほど、80代とは思えない快活さ。若さの秘訣は、新しいことへの挑戦。学生時代からの趣味である彫刻は、定年後に教室に通い能面を彫るまでに。パソコンやスマホもお手のもの。「人は経験に任せて新しいことを吸収しなくなると老けるんだ」とピシャリ。「あと、自治会で日々何かに追われることも秘訣」とすかさず付け加えた。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>