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徒然想(つれづれそう) 連載 269花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

掲載号:2020年8月7日号

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 八月八日頃の「立秋」を過ぎた頃から、なんとなく秋の気配をそれとなく感じます。

 今月は「自分を愛(いと)しいものと知るなら、自分を悪と結びつけてはならない」です。

 出典は、インド、原始経典、『ウダーナヴァルガ』です。仏教は自分というものを大切にします。釈尊は「わが身のかわいい」ことを否定しないどころか、当たり前だと言っています。一番の問題は、その「かわいい自分自身」をどうするかです。

 この文言の後に「悪を行う人が楽しみを得ることは容易ではないのだから」と続け、恋の詩を完結させています。では、悪とは何か。釈尊はまず欲望にひかれ、自滅する愚かさを教えています。「ないものねだり」「限りなくねだる」という自己中心な欲望が人間生活に及ぼす「悪」であり、自分自身を苦に導かず、楽に導くものが「善」で、それが常に自分と他人への思いやりと共に生きる事が大切なことと、喩しています。「わが身をかわいがる」ことは、他人とのかかわりを充分に考えたうえでのかわいがり方でなければならない。その為の努力を釈尊は「自分を悪と結ぶな」と説いています。

 釈尊の教えの根本は、みずから判断してみずから実践する倫理で、「他人をわが身にひきあてて考える」と教えています。

   桃蹊庵主 合掌
 

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