大和版 掲載号:2020年10月30日号 エリアトップへ

徒然想 連載272 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

掲載号:2020年10月30日号

  • LINE
  • hatena

 今月は、愚者は財産を自分でも使わず、他人にも与えない。知者は財産を得て自分でも使い(人として)なすべきことをなす、です。

 出典は、インド、原始経典、『相応部(そうおうぶ)経典(きょうてん)』です。

 この文言には前提となる物語があります。サーヴァッティー(舎衛城)に、ある金持ちがいたが、莫大な財産を残して死んでしまいます。この金持ちは生前には糖を混ぜた酸っぱいご飯を食べ、三切の麻布を綴じ合わせた衣服しか着ませんでした。乗っている馬車といえば天井は木の葉で覆っていました。釋尊はこれを聞いて言いました。「いくら財産があっても、自分を楽しませず、喜ばせず、両親、妻子、友人をも楽しませず、宗教者に布施することもしない。正しく使われないうちに、彼の財産は国王に没収され、盗賊に盗まれ、火に焼かれ、あるいは、自分の気に入らぬ相続人に奪われてしまうのである」。

 財産は正しく、しかるべく使われてこそ生きた財産なのであり、せっかくの財産を活用せず、無駄にしまい込んでしまうような人こそが愚か者だと、釋尊は説きます。

 また、信者にこう教えています。とくに質素な生活をしろとは言っていない。贅沢でもなく、けちでもない。自分にあった心豊かな生活の実践を。

桃蹊庵主 合掌
 

大和版のコラム最新6

徒然想  連載272

徒然想 連載272

花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

10月30日号

徒然想  連載271

徒然想 連載271

花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

10月9日号

徒然想(つれづれそう)

徒然想(つれづれそう)

連載 270花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

9月11日号

徒然想(つれづれそう)

徒然想(つれづれそう)

連載 269花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

8月7日号

徒然想(つれづれそう)

徒然想(つれづれそう)

連載 268花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

7月3日号

徒然想(つれづれそう)

徒然想(つれづれそう)

連載 267花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

6月5日号

あっとほーむデスク

  • 5月15日0:00更新

  • 5月8日0:00更新

  • 4月10日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年11月20日号

お問い合わせ

外部リンク