大和版 掲載号:2020年11月20日号 エリアトップへ

NPO法人大和シルフィード・スポーツクラブ理事長の 加藤 貞行さん 下鶴間在住 73歳

掲載号:2020年11月20日号

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火を点けたイエローカード

 ○…今や神奈川の女子サッカー界では、知らない人はいない存在だが、「見たこともやったこともなかった」サッカーに火を点けたのは、1枚のイエローカードだった。

 ○…北海道・網走の生まれ。写真が好きで、中学卒業後に上京。静岡、千葉と渡り歩き、独立。大和に移り住み来年で40年になる。林間小に転校初日の愛娘が帰宅するなり「サッカーやる」と一言。隣家の同級生と一緒にサッカーを始めた。そのチームこそ後に元日本代表の川澄奈穂美選手も所属した林間レモンズだ。選手の送迎を頼まれたある大会で、チームの主力選手に出されたイエローカードに衝撃を受ける。子どもたちの真剣さに「何とか手伝ってやろう」とスイッチが入る。大会から戻ると、日々の練習を熱心に見る姿が保護者らの目に留まり、チームのコーチに推された。イエローカードを受けたのは、現シルフィードの佐藤美雪コーチ。「今でも付き合いが続いているんだからねぇ」と感慨深げにほほ笑んだ。

 ○…1998年、川澄選手や上尾野辺めぐみ選手らを擁して全国大会優勝を果たした林間レモンズと神奈川県選抜チームの選手が中心となってシルフィードは誕生した。チーム自体は娘さんの小学校卒業後に発足していたが、人数が少なく大会にも出られないことから休止していた。「川澄親子がいたからこそ」と懐かしそうに目を細めた。

 ○…W杯の優勝で頂点を極めた盛り上がりも「元に戻った」と冷静に分析する。少女サッカーの全国大会復活など協会を上げた底上げが急務、と危機感を募らせる。プロリーグの開幕、東京五輪など、復活に期待もかかる。「プロリーグに上がって、川澄(選手)を呼び戻して…」と描いていた青写真は、再来年以降の実現に思いを馳せる。

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