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徒然想 連載273 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

掲載号:2020年12月11日号

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 今年最後の今月は、名は必ず体(たい)にいたる徳あり、です。

 出典は、鎌倉、日蓮の三位房(さんみぼう)あて書状、『十章鈔(じっしょうしょう)』です。

 意は、名前は必ずそのものを表す全てです。諺に「名は体を表す」がありますが、名前はそのもの全体をよく表現しています。名前が、そのものの姿、性質など、あらゆるものを含めたそのものの実体、本性を表しています。だからこそ私たちは名前でそのもののイメージを作り上げます。例えば山茶花(さざんか)といえば、寒い時期に色鮮やかな花が咲き、花びらが綺麗な色のままハラハラと落ちて寂し気な感じがする、とか思い浮かべるでしょう。また名前がそのもの全体を表現するため、日本といえば、そこに住む人間や動物など一切の生き物、その活動や土地、歴史的な建物、山川草木等全てのものを含んでいます。これをどのような点から呼んでいるかによって意味が異なるのです。

 私たち人間は名前を呼ばれれば呼ばれた人はすぐに応答する。呼ぶ人は、相手の一部分を指して呼んだのではなく、その人そのものに呼びかけたのです。相手の人格に呼びかけたのです。名前には人格があり、その人のすべてが表現されていると、教しています。

 読者各位にとって来る年がより善き年であることを心よりお祈り申し上げます。

   桃蹊庵主 合掌
 

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